『ジョン・ウィック4』米予告編が公開 ─ キアヌVSドニー・イェン、ドニー・イェンVS真田広之

キアヌ・リーブス主演の人気アクションシリーズ最新作『ジョン・ウィック:チャプター4(原題)』より、米予告編映像が公開された。映像内の注目ポイントを見ていこう。
映像冒頭では、喪中と見られるジョン・ウィックが教会を訪れている。そこに同席するのはドニー・イェンが演じるケインなる男だ。「別れを告げに来たのか?」と尋ねられると、ジョン・ウィックは「会いに来た」と一言。「奥さんに声が届いているとでも?」「いいや」「じゃあ、どうしてわざわざ?」「俺が間違っているのかもな」。
亡き妻との口づけを思い出すジョン・ウィック。そんな彼に危機が迫っているらしい。「死ぬことになるぞ」と警告されるが、ジョン・ウィックは「そんなことはない」と返答する。
「新時代の幕開けだ。新たな概念、新たなルール、新たなマネジメント」と語る白いスーツの男は、『IT/イット』ペニーワイズ役でも知られるビル・スカルスガルド。役名は“侯爵”を意味するマーキス(Marquis)といい、「過去3作の混乱の掃除人」であると、チャド・スタエルスキ監督は明かしている。
コンチネンタル・ホテル支配人ウィンストン(イアン・マクシェーン)はジョン・ウィックに、マーキスと一対一の決闘に挑まなくてはならないと告げる。それが「ファミリー」による定めなのであると。
地下組織の王バワリー・キング(ローレンス・フィッシュバーン )は顔に傷跡を走らせて登場すると、「男ってのは、結婚の時はビシっとキメるもんだ。死ぬ時もな」とジョン・ウィックにスーツを渡す。これを着用したジョン・ウィックはこうだ。「銃をくれ」!
戦闘準備万端のジョン・ウィックは、本作でも華麗かつアグレッシブなアクションを見せる。運転席扉をブチ抜いた車から撃ちまくったり、荒野で乗馬しながら銃撃したり、窓ガラスを突き破って落下したりと、ジョン・ウィック節を炸裂。さらに、日本通のチャド・スタエルスキ&キアヌ・リーブスらしく、日本の美術品が並ぶギャラリーでの死闘も見せる。
本作の注目点はなんといっても日本要素だ。実は本作、日本が物語の舞台のひとつになるとされており、日本でのロケ撮影予定も報告されていた。真田広之のほか、日本のミュージシャン、リナ・サワヤマも出演。予告編でもクールな存在感を放っている。
『ブレット・トレイン』でも日本刀アクションを披露したばかりの真田広之は、本作でも着物とスーツをマッシュアップしたような衣装で激闘を繰り広げる。おそらくはジョン・ウィックを相手に、「お前に平穏が訪れてほしい。ただし、良い死に方というのは、良い人生にしか訪れないものだ」と警告している。
これを受けてかジョン・ウィックは、ドニー・イェンのケインに対して「お前にも俺にも、かつては良い人生ってものがあったろう」と語りかけている。2人は旧友という設定のはずだが、なぜ戦うことになるのだろうか?“宇宙最強”ド兄さんの超絶スタイリッシュアクションと、日本が誇る真田広之の激シブアクションは、『ジョン・ウィック』といかなる化学反応を起こすのだろう。
本作では想像を絶するクリエイティブなアクションが多数登場する。スタエルスキ監督はスタジオに企画を通す際、「キアヌが馬に乗ったり、アーケイドの周りを車でドリフトしたりするんです。それから巨大な滝のセットを作って、犬が股間に噛みつきます」と説明すると、前作まできちんと成功させてきたおかげで、幹部たちから「よくわからんけど、まぁいけるだろ」と認めてもらえるようになったと語っていた。ここでスタエルスキが説明した「よくわからん」内容の一部が、この度の映像でクールに実現している。
『ジョン・ウィック:チャプター4(原題)』は2023年3月24日、US公開。
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Source:Collider