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『ジョーカー』国内興収20億円、わずか12日間で突破 ─ 週末ランキングは2週連続No.1、コミック映画として7年ぶりの快挙

ジョーカー
TM & © DC. Joker © 2019 Warner Bros. Entertainment Inc., Village Roadshow Films (BVI) Limited and BRON Creative USA, Corp. All rights reserved.

ホアキン・フェニックス主演、“狂気の犯罪王子”の誕生を描いたDC映画『ジョーカー』の勢いが止まらない。2019年10月4日(金)に日米同時公開となった本作は、国内週末映画ランキングで2週連続No.1を記録。公開から12日間で興収成績20億円を突破した。なお日本において、アメコミ映画が2週連続で首位に輝くのは『アメイジング・スパイダーマン』(2012)以来7年ぶりの快挙となる。

米Box Office Mojoによると、『ジョーカー』は10月11日(金)~13日(日)の3日間で米国興収5,586万1,403ドル(60億5,430万円)を記録。米国週末ランキングでも2週連続No.1の大ヒットとなり、世界興収は5.4億ドル(590億円)を突破した(1ドル108.38円換算)。なお日本国内では、10月12日(土)・13(日)には台風19号の荒天による閉館する映画館が相次いだが、3連休最終日の14日(月・祝)には、公開初週末の日曜日(6日)の興収対比94.41%と、公開1週目から数字を落とさない成績を示した。

ジョーカー
(C)2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC Comics

また『ジョーカー』は、日本国内におけるDC映画の興収記録を保持していた『ダークナイト ライジング』(2012)の19.8億円、また映画ファンの熱い支持を得た『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)の18.1億円を公開後11日目で抜き、公開から12日間で141万5,587人を動員、興収成績20億8,672万6,500円を記録。20億円を突破するスピードとしては、『ゼロ・グラビティ』(2013)の24日間を軽く上回った。なお同作は最終興収32億円となっているため、『ジョーカー』はそれ以上の成績も期待されるところだ。

DC映画史上最速のスピードで拡大している『ジョーカー』旋風は、DC映画ファンやリピーターの枠を超え、本作でジョーカーを初めて知った層にも受け入れられた結果だろう。映画の歴史を変えるほどの圧倒的な完成度、そして鑑賞後に訪れる唯一無二の感覚から、SNSにはリピーターの感想も相次いでいる。

ちなみに海外では、劇中に何度も登場する「階段」に大きな注目が集まっているそう。映画の冒頭、ホアキン演じる主人公のアーサーは、くたびれた様子で、足を引きずるように階段を上るが、映画の終盤にはこれが一変する。脚本・監督のトッド・フィリップスは「アーサーは世の中の苦労をひとりで背負うかのように“重い足取り”で歩く。ところが、後のシーンで階段を下るアーサーはまるで別人のよう。身のこなしも、まったく違う」と語るが、この階段に熱い視線が注がれているのだ。Googleマップでは「Joker Stairs(ジョーカーの階段)」として登録されており、この場所を訪れ、ジョーカーと同じポーズで写真を撮影する“聖地巡礼者”が続出しているとか。お近くに足をお運びの際には、ぜひあなたも。

映画『ジョーカー』は2019年10月4日(金)より全国公開中

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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