『ジョーカー』世界興収、もうすぐ『デッドプール』超え ─ R指定作品の歴代記録更新へ、累計9億ドル突破も確実視

ホアキン・フェニックス主演、“狂気の犯罪王子”の誕生を描く『ジョーカー』が、公開から3度目の週末を迎えてもなお世界を席巻している。米Box Office Mojoによれば、2019年10月20日(米国時間)現在、本作の全世界興行収入は7億3,752万9,004ドルを記録。 『デッドプール』(2016)を超え、R指定作品の世界興収記録をもうすぐ更新する見込みだ。
米Deadlineによると、2019年10月18日(金)~20日(日)の3日間で『ジョーカー』は米国で2,920万ドル、海外諸国で1億700万ドルを稼ぎ出した。変わらず好調ぶりを維持しており、米国興収は累計2億4,722万9,004ドル、海外興収は累計4億9,030万ドルに達している。米国では『ドクター・ストレンジ』(2016)や『X-MEN: フューチャー&パスト』(2014)、『ジャスティス・リーグ』(2017)をしのぐ成績となった。なお、世界最大の映画市場である中国での公開はなされていないものの、すでに世界興収9億ドル超えも確実視されている。
R指定作品の世界興収ランキングで首位を守っているのは、マーベル・コミック原作、2016年製作『デッドプール』の7億8,300万ドル。続編『デッドプール2』(2018)は、PG指定の再編集版も含めて7億8,500万ドルを稼ぎ出した。もっとも、『ジョーカー』は『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2017)の7億30万ドルをすでに超えているほか、米国ではR指定となった『マトリックス リローデッド』(2003)の7億4,210万ドルにも手をかける勢い。『デッドプール』シリーズに迫るのも、いよいよ時間の問題となった。
現在、『ジョーカー』は海外興収(米国除く)でDC映画史上第4位となっており、ヨーロッパ・アジアではDC映画史上第3位のヒット作となった。日本でも劇場公開後12日間で興収成績20億円を突破、アメコミ映画としては『アメイジング・スパイダーマン』(2012)以来7年ぶりとなる週末ランキング2週連続No.1の快挙を達成。週末興収の下落率の低さには米国メディアも注目を寄せている。なお本作は、すでに世界17市場にてDC映画史上最高のヒット作となった。ホアキン演じるジョーカーは、ここからどこまで記録を伸ばすことができるのか。
映画『ジョーカー』は2019年10月4日(金)より全国公開中。
[お詫び]記事初出時、本文中の興収データに一部誤りがありました。謹んでお詫びするとともに、現在は修正しておりますことをご報告いたします。
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Sources: Deadline(1, 2), Box Office Mojo