DC映画『ジョーカー』撮影現場でエキストラに不当な扱い? 労働組合に訴えが提出される ― 米報道

ワーナー・ブラザース&DCコミックス製作、ホアキン・フェニックス主演映画『ジョーカー(邦題未定、原題:Joker)』に穏やかでない話題が持ち上がっている。
米TMZによると、『ジョーカー』の撮影現場で、エキストラが地下鉄の車両に3時間以上閉じ込められるという出来事が起こったという。情報源の人物によれば、ブルックリンの地下鉄の駅にて撮影が行われている最中、エキストラに対して2時間ごとの休憩時間を与えられなかったため、一部のエキストラが車両の外に出すようドアを叩く事態が起きたとのことだ。
エキストラの中にはトイレに行くことを求める者もいたが、車両の外に出ることは許されず、結果として車両間のスペースから線路に向けて用を足す者も現れるほどだったという。
この件を受けて、エキストラの一人はSAG-AFTRA(全米映画俳優組合)に対して、労働上の違反があったとする訴えを提出している。TMZによると、SAG-AFTRAは代理人を撮影現場に送って事態の解決を図ったとのこと。またワーナー・ブラザースは、同サイトに対して状況を調査中だとコメントしている。
『ジョーカー』の撮影現場で起こったというこの出来事については、TMZによる報道ののち、複数のメディアが相次いで伝えている。しかし正確な経緯はつかめておらず、実際にエキストラへの不当な扱いがあったと主張する者がいれば、エキストラの過剰反応にすぎなかったのではないかという声もあがっている状況だ。TMZによる報道を100%鵜呑みにすることは危険ともいえるだろう。ともあれ取材によれば、SAG-AFTRAに対して訴えが提出されたこと、ワーナーが『ジョーカー』撮影中の出来事についてコメントせねばならない事態が起きたことは確かとみられる。
映画『ジョーカー(邦題未定、原題:Joker)』は2019年10月4日より米国公開予定。撮影は2018年9月から開始されている。