DCスピンオフ映画『ジョーカー&ハーレイ・クイン』脚本が完成 ― ただし製作時期は「わからない」

ワーナー・ブラザース&DCコミックス製作、映画『スーサイド・スクワッド』(2016)のジョーカー&ハーレイ・クインを主人公とするスピンオフ映画(タイトル未定)の脚本が完成したという。脚本・監督を務めるグレン・フィカーラ&ジョン・レクアが、米Metroにて執筆の終了を報告した。

グレンは執筆作業について「すごく楽しかったですよ、こんなに楽しい脚本執筆が今までにあったかわからない」と振り返り、気になる物語の内容をわずかに明かしている。
「すべてはハーレイがドクター・フィル(編注:米国で人気の心理学者兼司会者)を誘拐するところから始まるんです。うまくいけば、ドクター・フィル本人に演じてもらえるかも。(なぜ誘拐するかといえば)彼女とジョーカーの関係には問題があるからなんです。」
ジョーカー&ハーレイ・クイン役には、もちろん『スーサイド・スクワッド』に続いてジャレッド・レト&マーゴット・ロビーが再登板する見込み。以前の報道によると、本作は“ぶっ飛んだ、ひねりの利いたクライム・ラブ・ストーリー”を目指すとされていた。

仕掛け人であるグレン&ジョンは、これまで『フィリップ、きみを愛してる!』(2009)や『ラブ・アゲイン』(2011)で脚本・監督を務めたほか、コーエン兄弟製作『バッドサンタ』(2003)の脚本や、米国で高い支持を得ている人気ドラマ「THIS IS US」(2016-)の製作・監督、さらに音楽ファンタジー・アニメ映画『スモールフット』(2018年10月12日公開)の脚本にも携わっている。幅広い作風の中で確かなストーリーテリングを見せつけてきた二人は、ジョーカー&ハーレイの物語をこのように形容した。
「『バッドサンタ』の脚本に「THIS IS US」の繊細さを混ぜて調和させた感じです。人間同士の関わりを描く映画ですが、『バッドサンタ』のようにメチャクチャな、精神的に混乱した人たちが出てくる。(執筆は)本当に楽しかったですよ。」
ちなみに、二人が完成させた脚本はすでにスタジオ側へと提出済みで、その出来栄えへの反応も上々だったとのこと。ただし、映画本編の製作がいつになるかはまだわからないという。
「いつ作られることになるのかはわかりません。『バーズ・オブ・プレイ(邦題未定、原題:Birds Of Prey)』や、トッド(・フィリップス監督)の『ジョーカー(邦題未定、原題:Joker)』を先に作りたいというのはわかっていますので、もし『バーズ・オブ・プレイ』が成功すれば、僕たちの作品はその次かもしれませんね。」
ここで言及されている『バーズ・オブ・プレイ』とは、マーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインを主人公とするスピンオフ映画で、2018年末から2019年初頭に撮影が始まるとみられている。かたや2018年9月現在撮影中の『ジョーカー』は、『スーサイド・スクワッド』とは世界観を共有しないため、ジャレッド・レトではなくホアキン・フェニックスが別人のジョーカーを演じる作品だ。もしもジョーカー&ハーレイのスピンオフ映画がこれらの劇場公開後に始動する場合、お披露目は数年先になるだろう。
なおジョーカーに関連する作品としては、2019年後半以降に撮影が行われるという『スーサイド・スクワッド2(仮題)』、ジャレッド・レト演じるジョーカーの単独スピンオフ映画が準備中。これらの企画とジョーカー&ハーレイの兼ね合いも気になるところだ。
映画『スーサイド・スクワッド』ブルーレイ&DVDは発売中。
Source: Metro