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『スター・ウォーズ』幻のボバ・フェット映画、降板の監督「解雇されるとわかっていた」

スター・ウォーズ
© Twentieth Century Fox Film Corp. 写真:ゼータイメージ

『スター・ウォーズ』ボバ・フェットは、長らく単独映画が望まれながらも、ついに実現していない“不遇の”人気キャラクターだ。かつてスピンオフ映画に就任していた『クロニクル』(2012)『ファンタスティック・フォー』(2015)のジョシュ・トランク監督がこの度、降板の理由を明かしている。

これまで、ディズニー/ルーカスフィルムは、ボバ・フェットのスピンオフ映画を製作するための取り組みを続けてきた。スピンオフ映画の企画が始動した2014年には、当時『クロニクル』で世界中から注目を集めていたジョシュ監督と、『X-MEN』シリーズの脚本家サイモン・キンバーグが起用されている。ところが、企画の正式発表がなされることもないまま、ジョシュ監督は企画を降板することになったのだ。

このたび、米Polygonのインタビューにて、ジョシュ監督はついに降板の真相に言及した。『ファンタスティック・フォー』の製作中に発生した度重なるトラブルや、作品への思わしくない評価を耳にしたルーカス・フィルムの社長キャスリーン・ケネディと議論を重ねた末に、監督は自らの意思で企画から離れることを決断したのだという。「自分から辞めなければ、解雇されるとわかっていたので」。

ボバ・フェットといえば、プリクエル3部作のひとつ『エピソード2/クローンの攻撃』(2002)では少年時代の姿で登場し、父ジャンゴ・フェットとのエピソードが描かれたことも印象的。Uproxxで、スピンオフの脚本に『クローンの攻撃』の影響があったのかを問われた監督は、「契約上お伝えできることはほとんどありません」と答えながら、「カノン(正史)はカノンとして描いていました。カノンには、ダークホースコミックスのものを含め、いかなる書籍や小説、ゲームなども含まれていませんでしたよ」と振り返っている。

「物語を語る時には、誰もが周囲にある作品から少しずつ要素を抜き出して、自分が伝えようとしている作品に織り交ぜたいと思うでしょう。スター・ウォーズやマーベル、DCなど、深く壮大で長い歴史を誇るユニバースに登場するキャラクターの場合、5,000もの異なるクリエイティブなアイデアを抽出してくることが出来ます。それが、結果的には独自の伝えたい物語に繋がるでしょうし、コミック作家としては、それが正しいアプローチだと思いますね。誰もが、マーベルのキャラクターから独自の物語を生み出していくことができるんですよ。ですから『スター・ウォーズ』でも、同じようなことが起こると良いですね。」

『スター・ウォーズ』への独自の見解を語りつつ、ジョシュ監督は「2015年以降は携わっていないので、そもそも私がコメントするのは相応しくないでしょう」とも話している。「様々な事情を差し引いても、これまで(『スター・ウォーズ』)に関与してきた全ての映画製作者に対して、深い敬意と称賛を送りたいと思います。もちろん、政治的なことを抜きにですよ。本当に皆さんを尊敬してます」。

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Source: PolygonUproxx

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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