『ジュラシック・パーク』『ターミネーター2』などハリウッド映画CGアニメの革命児描く『ジュラシック・パンク』は洋画ファン垂涎のドキュメンタリー

現代のハリウッド映画では、エイリアンや未知の惑星、大規模な爆発シーンや災害シーンなど、すべてがCGIで制作されるのが当たり前になっている。しかし、その全てをデジタルで生み出すことは不可能だと思われていた90年代に、独力で革命を起こした人物がいた──
予告編が公開されたドキュメンタリー映画『ジュラシック・パンク(原題:Jurassic Punk)』では、ジェームズ・キャメロン監督の大ヒット映画『ターミネーター2』(1991)、スティーヴン・スピルバーグ監督の『ジュラシック・パーク』(1993)などでCGIを担当し、業界の定義を根底から覆した、スティーヴ・“スパズ”・ウィリアムズのワイルドな生き様と業績が描かれる。ウィリアムズの反骨精神が、この『ジュラシック・パンク』というタイトルに反映されているようだ。監督を務めたのは、『フラバー』(1997)『スリーピー・ホロウ』(1999)などで特殊効果を手がけたスコット・レベレヒト。
米Colliderによれば、本作の概要が以下の通りだ。
「スティーヴ・ウィリアムズは、あまり知られていないコンピューター・アニメーションのパイオニアだ。この内情に迫る映画は彼の人生と、彼が生み出したデジタルの恐竜が、『ジュラシック・パーク』で銀幕に登場した歴史的瞬間にまつわる出来事を描く。1990年代の初頭、コンピューターでリアルな生物を作ることは不可能だと考えられていた時代に、ルーカスフィルムのインダストリアル・ライト&マジック社で起きた反抗と革命のドラマチックな物語を、スティーヴと専門家たちが語る。ウィリアムズの革新的な仕事はハリウッドに変革をもたらしたが、その反面、反抗と無秩序を好み、権威を無視する彼は相応の評価を得られなかったのかもしれない。」
予告編には『ターミネーター2』でT-1000を演じたロバート・パトリックが登場し、「彼は、たまたま適切な時期に居合わせた適材適所だったんです。スティーヴが現れる前は、こういった技術は不可能でした」とコメントし、ウィリアムズの才能を称えている。『ジュラシック・パーク』などの映画にウィリアムズが取り組んでいた当時の映像や現在のインタビュー、メディアの反応や関係者のコメントを交えながら、ウィリアムズがハリウッドで成し遂げた業績と歴史を辿る。
往年の映画ファンには必見間違いなしの『ジュラシック・パンク(原題:Jurassic Punk)』は、2022年12月16日に米国の劇場・VOD・デジタルでリリース予定。
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Source:Collider