『ジャスティス・リーグ』で語られざるアクアマンの背景、サブキャラクターは2018年単独映画のお楽しみに

ワーナー・ブラザース/DCコミックス作品『ジャスティス・リーグ』は、ザック・スナイダー監督による本撮影ののち、ジョス・ウェドンが再撮影や仕上げを担当したという、非常に稀有なプロセスを経て生まれた映画だ。ワーナー会長の指示により、上映時間が121分とコンパクトに仕上がったことも特筆すべきポイントだろう。
しかし紆余曲折をたどった製作過程と、121分という上映時間の狭間には、やむなく本編での使用を諦められた数々のシーンが存在するようだ。アーサー・カリー/アクアマン役のジェイソン・モモアが、自身にまつわる未公開シーンについて語ってくれた。
アクアマンの物語は単独映画『アクアマン』で!
米Entertainment Weeklyに登場したモモアは、ヒーローたちのアンサンブル・プレイである『ジャスティス・リーグ』では、その物語について“ある決断”がなされているのだと強調する。
「(『ジャスティス・リーグ』の)挑戦的なところは、アーサー・カリーの人生をごく一部しか描いていないことですよ。きっと、“彼はどうしてこんなに気難しいの?”、“なぜ身を隠しているんだろう?”って思われるでしょうね。僕たちはすべて綿密に計画していたんですよ。たくさんカットされたということなんです。でも、これは僕の映画ではないですから。」
むろん普通に考えれば、121分という上映時間でヒーローのそれぞれを十二分に掘り下げるのは土台難しい話であろう。したがって本作では、まずはキャラクターの背景よりもヒーローとしての活躍を紡ぎ出すことに重点が置かれたものとみられる。
「この映画は、3人の新キャラクターを登場させる大きな作品なんです。僕と、フラッシュと、サイボーグ。(本編に)入れられなかったものがたくさんありますよ。2本の映画にできたかもしれませんね(編注:当初、本作『ジャスティス・リーグ』は2部作構想だった)。ウィレム・デフォーの場面もあったんです。アトランティスの場面で、僕の役は気乗りしていない王様として描かれていました。でも必要なかったんです、それは『アクアマン』で見られますし。これはアクアマンの映画じゃなくて、ジャスティス・リーグの映画ですよ。」
単独映画『アクアマン(原題:Aquaman)』に、ウィレム・デフォーはアクアマンを支えるドクター・ヴォルコ役で出演している。おそらくザック監督の構想では、そこに先がけて『ジャスティス・リーグ』で顔見せを果たす予定だったのだろう。しかしその出番は、単独映画までお預けとなった格好だ。
あえてキャラクターのバックボーンを単独映画に譲り、ヒーローのアクションと活躍を思う存分見せるという手法は、ジョス・ウェドンが『アベンジャーズ』(2012)でも実践した方法だろう。このたび『ジャスティス・リーグ』ではどんな効果を発揮しているのか、そして描かれなかったアクアマンのバックボーンとはどのようなものだったのか……。『ジャスティス・リーグ』がブルーレイ/DVD化された暁には、特典映像として収録される可能性を期待してもいいかもしれない。
映画『ジャスティス・リーグ』は2017年11月23日より全国ロードショー。
なお、単独映画『アクアマン』は2018年12月21日より米国公開予定だ。
Source: http://ew.com/movies/2017/11/20/jason-momoa-defends-justice-league/
Eyecatch Image: ジャスティス・リーグ/ アクアマン 1/10 アートスケール スタチュー
http://www.mamegyorai.co.jp