『ジュラシック・ワールド』コリン・トレボロウ監督、『ジュラシック・パーク』からタイトル変更説得すべくスピルバーグ監督に直談判していた

1993年の1作目から爆発的人気を獲得した『ジュラシック・パーク』シリーズは、2001年に公開された『ジュラシック・パークIII』をもって一旦の幕を下ろしたものの、2015年に約14年ぶりとなるシリーズの正統な続編『ジュラシック・ワールド』が公開。その際、親しみのあったタイトルは、“ジュラシック・パーク”から“ジュラシック・ワールド”に変更され、復活を遂げた。
このタイトル変更の背景には一筋縄ではいかない水面下での動きがあったようだ。監督を務めたコリン・トレボロウが映画シリーズ生みの親スティーブン・スピルバーグに直談判していたのだという。
トレボロウ監督は「サンディエゴ・コミコン」のオンライン版「Comic-Con@Home」でのパネルイベントに登場。「自身の映画作品でこれまでにした最も誇りに思う決断」をホストより訊かれると「1つ思い浮かぶのは、フランチャイズの名前を変えるのに少々説得しなければなりませんでした」と返答し、事の経緯を話し始めた。
「『ジュラシック・パーク』と呼ばれていましたから、当時を考えてもらえば分かると思うんですが、(元のタイトルと作品は)ピッタリでしたよね。だから私はスティーブン・スピルバーグに、フランチャイズの名前を変えられるかどうかを頼むメールを、言葉を選んで書きました。揉め事とかは無かったですけど、解決するのに1週間はかかりました。」
元より、『ジュラシック・ワールド』は企画構想の段階で「ジュラシック・パークⅣ」との仮題が設定されていたが、2013年6月に製作のユニバーサル・ピクチャーズがタイトルの変更を発表。第1作『ジュラシック・ワールド』米公開前の2015年6月、トレボロウ監督は変更の理由として「あんな事故があったのに『ジュラシック・パーク』なんて名前を付けていたら、PR上のとんでもない失態になる」と語っていた。「恐竜と人間が、今日の動物たちと同じように共存する“世界(world)”を作りたかった」とも語られており、トレボロウ監督が、新たな物語を伝える上で前作までの流れを考慮したタイトル付けを意識していたことが伺えよう。
ちなみに、今回のパネルイベントにトレボロウ監督と共に出演したジョセフ・コシンスキー監督とロバート・ロドリゲス監督は同じ質問に対して、『トロン:レガシー』(2010)の音楽担当にフランス出身のエレクトロ・デュオDaft Punkの起用を提案したこと、『スパイキッズ』シリーズの主人公家族をラテン系の設定で提案したこと、とそれぞれ回答している。
▼ジュラシック・ワールド の記事
クリス・プラット、水中の『ジュラシック・ワールド』に興味あり ─ 「モササウルスのこともっと知りたい」 「もっと水中の恐竜がいるのでは」 『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』ブルーレイ、14分長い「完全版」収録決定 ─ 12月7日リリース こりゃ見逃せないぞ 『ジュラシック・ワールド』監督、シリーズの新展開を示唆 ─ 「これから描けることがある」 まだ続くかも? 『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』監督、劇場版シーンのカット作業は「愛しい人を殺すようだった」 編集には頭を悩ませたそう 『ジュラシック』シリーズでR指定映画は製作できるのか?コリン・トレボロウ監督「観てみたい」 めちゃくちゃ怖くなりそう
Source: Comic-Con International, Variety , Screenrant