『ジュラシック・ワールド』第3作は『炎の王国』から4年後が舞台 ─ こだわりの同時代性、監督が説明

『ジュラシック・ワールド』シリーズの第3作『ジュラシック・ワールド/ドミニオン(原題:Jurassic World: Dominion)』が、前作『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018)から4年後の世界であることがわかった。監督を務めるコリン・トレボロウが、2019年に公開された短編映画『Jurassic World: Battle at Big Rock(原題)』の流れを踏まえながら説明している。
本作は2015年の第1作『ジュラシック・ワールド』、2018年の第2作『炎の王国』に次ぐシリーズ3作目。2019年には『炎の王国』から1年後の世界を描いた短編『Battle at Big Rock』が公開された。いずれの作品も、現実世界と同じタイムラインで進行していったが、第3作も同様に公開年である2022年の世界が描かれることになるという。米Screen Rantのインタビューに応じたトレボロウ監督は、「現代であるということが全ての念頭に常にありました」と話している。
「『Big Rock』は2019年の『炎の王国』の1年後を描いていて、それが公開された時、T-レックスはシエラネバダの森にいました。恐竜たちはみんなそこに避難してきたんです。州の一部分を埋め尽くしてしまうくらいものすごい規模です。そこで彼女(T-レックス)も暮らしているんですけど、彼ら(人間たち)は彼女を捕獲するのに長いこと苦戦しているわけです。なので、今作は4年後の話です。映画が公開される年ですから、2022年ですね。」
トレボロウ監督の『Battle at Big Rock』についての説明は、『炎の王国』の結末を踏まえた上でのもの。さらに言えば、第3作で描かれることになる世界の一端は『Battle at Big Rock』で明かされている通りということになる。もっとも、更にそこから3年が経過している第3作の世界がどれほどの状況なのかは、全く予想がつかない。
シリーズを通して同時代性が意識されているようだが、トレボロウ監督はコロナ禍についても言及している。米/Filmの「『ドミニオン』ではパンデミック※が発生しているのか」という質問に対し、監督は「そうです」と回答。とはいえ、文字通りの“発生”ではないようで、「直接的に描いているわけではないですが、間違いなく(撮影中の)私たちに降りかかってきたことですから」とトレボロウ監督は発言の意図を説明している。
※新型コロナウイルスのパンデミックを指しているわけではない。
第3作は、コロナ禍の影響により幾度にわたって撮影延期を余儀なくされ、一部の製作は前例にないリモート作業で実施された。撮影終了時にトレボロウ監督は、「この映画は、共存し一緒に生き抜いていく必要を描いた作品。このパンデミックが何かを教えてくれたとすれば、それは互いを守るためには異なる世代の人間が必要だということ。このような時に撮影するのに適した映画でした」と語っていた。こうした予期せぬ同時代性も第3作では暗示されているということだろう。監督は今回改めて「そのことを感じられると思います」と予告している。
映画『ジュラシック・ワールド/ドミニオン(原題:Jurassic World: Dominion)』は2022年6月10日米国公開予定。
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Source: Screen Rant,/Film