『ジュラシック・ワールド』第3作が撮影終了 ─ コロナ禍での撮影に監督「私たちは家族を築いた」

『ジュラシック・ワールド』シリーズ3作目となる最新作『ジュラシック・ワールド/ドミニオン(原題:Jurassic World: Dominion)』の撮影が終了したことがわかった。監督のコリン・トレボロウが、自身のSNSや米Deadlineで完了を報告している。
本作の撮影は2020年2月下旬(米国時間)に開始されていたが、新型コロナウイルスの影響によって3月中旬に中断。その後、リモートワークにて製作が進められており、7月にはコロナ禍で再始動した初の大手スタジオ作品として撮影再開となった。
撮影現場では感染対策が徹底されており、製作のユニバーサル・ピクチャーズは約500万ドル(約5億1千万円)を投じて、独自の安全規約を用意。途中、現場で複数のウイルス感染が発覚し、2週間の撮影中断を余儀なくされたが、無事再開。プリプロダクション(撮影前準備)を含めると、開始から約18ヶ月後での撮影終了となった。最終的な費用は、独自の安全対策だけで600〜800万ドル(約6億2千〜8億3千万円)ということだ。
トレボロウ監督は11月8日(現地時間)、自身のSNSで撮影完了を報告。キャストであるサム・ニール、ママドゥ・アティエ、デワンダ・ワイズと4人での集合写真を投稿した。
Wrap on Jurassic World Dominion. All my gratitude to our extraordinary crew and cast. We made a family. pic.twitter.com/svD3yURmHw
— Colin Trevorrow (@colintrevorrow) November 7, 2020
「『ジュラシック・ワールド:ドミニオン』の撮影が終了しました。並外れて素晴らしいクルー、そしてキャストたちに感謝です。私たちは家族を築いた。」
報道によれば、撮影中に行われた新型コロナウイルスのPCR検査数は計4万回にも及ぶという。撮影期間はキャスト・製作陣が1つのホテルに滞在したといい、監督は「私たちは暮らしや食事を共にし、それぞれが抱える恐怖や希望など、物語を共有したり、芝生でフリスビーをして遊んだりしました」と振り返っている。「笑うことを見つけるのが大変な時でも、笑いが絶えませんでした」。
製作に大きな支障をもたらしたコロナ禍だが、トレボロウ監督によれば、これによる好影響も明かしている。作品の内容に言及しながら、以下のように語った。
「この映画は、共存し、一緒に生き抜いていく必要を描いた作品。このパンデミックが何かを教えてくれたとすれば、それは互いを守るためには異なる世代の人間が必要だということ。このような時に撮影するのに適した映画だったと思います。」
米国での公開は、現時点で2022年6月10日予定。封切りまで約1年半となるが、監督によれば、ポストプロダクション(撮影後作業)は「間もなく」開始されるという。
『ジュラシック・ワールド/ドミニオン』の出演者は、クリス・プラットやブライス・ダラス・ハワードのほか、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018)からフランクリン役ジャスティス・スミス、ジア役ダニエラ・ピネダ、少女メイジー役のイザベラ・サーモンら。『ジュラシック・パーク』シリーズからは、サム・ニール、ローラ・ダーン、ジェフ・ゴールドブラムのオリジナルメンバー3人に加えて、インジェン社のライバル企業バイオシン・コーポレーションの遺伝学者兼スパイ、ルイス・ドジスンが再登場することになる。
映画『ジュラシック・ワールド/ドミニオン(原題:Jurassic World: Dominion)』は2022年6月10日米国公開予定。
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Source: Deadline