『ジュラシック・ワールド』第3作、7月上旬に撮影再開へ ─ 新型コロナ対策も厳重に

『ジュラシック・ワールド』シリーズ3作目となる最新作、『ジュラシック・ワールド/ドミニオン(原題:Jurassic World: Dominion)』の撮影が、早ければ2020年7月上旬にイギリスのパインウッド・スタジオにて再開される見通しであることがわかった。本作を皮切りに大手スタジオ作品の制作が再開に向けて続々と動き出していくことになりそうだ。米Deadlineが報じている。
第3作の撮影は2020年2月25日(米国時間)に開始されていたが、それから約2週間後の3月13日、新型コロナウイルスの影響により撮影が中断。以降、リモートワークにて製作が進行していた。このたび、米ユニバーサル・ピクチャーズは、第3作の撮影について「7月の上旬から中旬にかけて再開する予定」である意向を発表している。
5月末にはアダム・グラント博士役で出演するサム・ニールが、撮影地のロンドンで一足早く待機していることを明かしていた。政府の方針により、入国者は2週間の隔離期間を経なければならないため、主演のクリス・プラットやクレア役ブライス・ダラス・ハワードら他の出演者たちもまもなくイギリスに入国することになるという。
撮影再開にあたっては、ユニバーサルがウイルスの感染拡大を防止するための独自の安全規約を策定したことも明らかになっている。ユニバーサルは500万ドルの費用をかけて、英British Film Council、米国労働組合と共に、現場での安全基準を上回るほどの厳格な規約を制作。撮影関係者全員の健康を管理する医療施設Your Doctorが設けられ、専門の医師が迅速に診療できるような体制が整えられている。
関係者は全員、毎日の検温チェックを受けてから撮影現場に入ることが義務付けられ、撮影中にも抗体検査が度々行われるとのこと。現場では、150箇所の消毒剤ステーションや追加で60箇所の洗面台が設置され、演技を行う役者以外の全員がマスクを着用することも求められる。ほか、撮影クルーとキャストの感染拡大を防ぐための、より強化されたテスト環境を持つエリア“Green Zone”が設けられるなど、万全な環境での撮影が行われることになりそうだ。
イギリスでは撮影再開に向けた動きが着々と進められており、去る6月1日に英国映画協会が安全ガイドラインを作成。『ザ・バットマン(原題:The Batman)』や『ファンタスティック・ビースト』第3作(タイトル未定)など、撮影中断を余儀なくされていた大手スタジオ作品の動向も気になるところ。報道によると、制作スタッフによる作業も進められているとのことなので、続報にも期待したい。
映画『ジュラシック・ワールド/ドミニオン(原題:Jurassic World: Dominion)』は2021年6月11日米国公開予定。
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Source: Deadline