【ネタバレ】『ジョン・ウィック:コンセクエンス』オマケシーン解説 ─ お蔵入りした別バージョンも

この記事には、『ジョン・ウィック:コンセクエンス』のネタバレが含まれています。

『ジョン・ウィック:コンセクエンス』アキラ&ケインのスピンオフ?
『ジョン・ウィック:コンセクエンス』では、主席連合(ハイテーブル)から解放されるべく、命懸けの戦いに乗り出すジョン・ウィックの物語が描かれた。ジョンの追手となったのが、旧友の殺し屋ケイン(ドニー・イェン)。ジョン・ウィック狩りに熱を入れるグラモン侯爵(ビル・スカルスガルド)に娘を人質に取られたケインは、救出の条件としてジョンの始末を命じられたのだ。

エンディング、ジョンとの最後の決闘を終えたケインは晴れて自由の身となり、娘の救出にも成功した。本編終了後に写し出された映像では、花束を手に持ったケインが路上でバイオリンを弾く娘の元に向かう。直後、正面からケインに父親を殺された娘のアキラ(リナ・サワヤマ)が歩いてくる姿が映し出される。ナイフの刃を立てたアキラが盲目のケインに迫ったところでシーンは幕を閉じた。

ポストクレジットシーンでは、アキラによるケインへの復讐が示唆された。『ジョン・ウィック』からは複数のスピンオフ企画が進行中だが、今後ケインとアキラの因縁を描く作品が製作されるのだろうか。少なくともチャド・スタエルスキ監督は乗り気なようだ。米Entertainment Weeklyで「私はぜひ続けたいです」と意欲を語っている。
スタエルスキ監督によれば、劇場版のポストクレジットシーンとは異なる別バージョンが存在していたのだという。実際に撮影も行われたそうだが、とある理由からお蔵入りになったのだった。
「クレジットロール前に実際に挿し込んでいたシーンがありました。それが正しい決断なのか分からなかったんです。アキラが実際にやってしまったのか、それともやっていないのか。それが分からないままの方が気に入りました。彼女はあの後、どのような決断をしたのか。アキラも大好きですし、ケインもとても気に入っています。もしかすると、アキラもジョン・ウィックみたいに変わっていってしまうかもしれません。それか、倫理的に良いことをしようとして、次の行動を起こさないかもしれない。いずれにしても、あの2人は個人的にもう一度見てみたいです。」
スタエルスキ監督がアキラとケインのスピンオフ企画への熱意を明かしたのは2023年3月のことだが、その後製作発表はなされていない。スタエルスキ監督の他、ケイン役のドニー・イェンやプロデューサーのエリカ・リーもスピンオフ実現に意欲的なコメントを出しており賛同者も募ってきているようだ。今後の動向から目が離せない。
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Source: Entertainment Weekly, Variety, Screen Rant