【ネタバレ】『ジョン・ウィック:コンセクエンス』階段アクション、キアヌ・リーブスがほとんどやっていた

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『ジョン・ウィック:コンセクエンス』決戦前の階段アクション
『ジョン・ウィック:コンセクエンス』では、主人公ジョン・ウィックがハイテーブル(主席連合)との最終決戦に挑む姿が描かれた。決戦の地に選ばれたのは、パリの教会堂。日の出までに到着しなければならないジョンだったが、行手を数多の殺し屋が阻んだ。
最後に立ちはだかったのは、222段にも及ぶ長い階段だった。ジョンは満身創痍の身体を引きずって一段一段駆け上がっていくが、再び殺し屋たちの邪魔が入り、思うようには進まない。いよいよてっぺんが見えてきたと思いきや、上で待っていた敵に蹴落とされ、振り出しに戻ってしまう。もうダメかと思った矢先、決闘相手のケイン(ドニー・イェン)の助けが入り、教会堂へ到着するのだった。
米The New York Timesで同シーンの撮影を振り返ったチャド・スタエルスキ監督によれば、ジョンが階段を一気に転がり落ちたシーンを除いては、全てキアヌがアクションを行っていたのだという。撮影では階段に衝撃軽減のためのクッションが敷かれ、編集時にデジタル処理で補正されたそう。
長い階段を転がり落ちるという大役を担ったのは、キアヌのスタントダブルを務めたヴィンセント・ブイヨン。完成版で見られたのは、2テイク目のスタントだったという。しかし、画面上での整合性を出すために、キアヌも数段だけ落ちる必要があったと監督は語っている。
スタント・コーディネーターを務めたジェレミー・マリナスは、スタエルスキ監督から、階段アクションを提案された時、特に驚かなかったのだとか。「もちろん、彼はこういうのを欲している。100人の男たちが階段を転がり落ちて、一つひとつ違う落ち方をコーディネートするなんて、当然のこと。いつも通りの仕事ですよ」。同シーンで敵役を務めた35人のスタントマンの中には、転がり落ちた後に別の殺し屋という設定で再び落ちた人もいたという。
ところで、地道で先の長いこのアクションシーンは、なぜ最終決戦前に必要だったのだろうか。監督は「『ジョン・ウィック』全体へのメタファーだ」と語る。「苦しまなければいけないんです。それが『ジョン・ウィック』の楽しいところ。苦しんでも、先に進み続けるんです」。
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Source:The New York Times