自分が演じるジェームズ・ボンドを「観たくない」と『ゲット・アウト』主演俳優、ヴィラン役での参加に意欲

「自分が演じるジェームズ・ボンドを観たいかと言われたら、分かりませんね」。こう語るのは、『ゲット・アウト』(2017)や『ブラックパンサー』(2018)などで知られるダニエル・カルーヤ。『007』シリーズを巡っては、ダニエル・クレイグの後を継ぐ7代目ジェームズ・ボンドを演じる俳優に注目が集まっているが、英国出身のカルーヤにも熱い視線が注がれている。
現在、『007』シリーズからは7代目ジェームズ・ボンド第1作の企画開発が進行しているところ。プロデューサーのバーバラ・ブロッコリは2022年6月末時点で候補俳優がいないことを明かした上で、製作が2024年以降の動き出しになると語っていた。7代目ボンド役の候補には、ヘンリー・カヴィルやトム・ハーディを筆頭にこれまで何人もの俳優の名前が挙げられてきたが、33歳の実力派であるカルーヤもその一人だった。
このたび米Yahoo! Entertainmentの取材に応じたカルーヤは、インタビュアーより「あなたにジェームズ・ボンドになってもらいたいと思っている人がたくさんいますよ」と問いかけられるや、「ほんとですか?(really)」を繰り返し、信じられない様子。返答に迷いながらも、「それは僕でしかないし、“観たくない”ってなると思います」と本音を語っている。
すると、「観たいと思うのは、ヴィランですかね」とカルーヤ。「それならやりたいと思うでしょうし、楽しいだろうな」と続け、悪役での参加に興味を示している。『007』といえば、これまで伝説的なヴィランを多く輩出してきた。ボンドよりもヴィランを演じたいと考えるのは、カルーヤだけではないだろう。
ところで、次期ジェームズ・ボンドを巡っては、プロデューサーのブロッコリが「刷新する」と語ったように、6人の俳優が演じてきたものとは異なるイメージのキャラクター像が期待されている。以前、黒人初のボンド俳優としてイドリス・エルバが7代目として検討されていたという事実もブロッコリから明かされていた。
しかし、そのエルバ本人は「僕は(ボンドに)なりません」と発言している上、2021年11月には彼が『007』次回作のヴィラン役として出演するための非公式の話し合いが行われているとの報道もなされた。真偽は定かでないが、いずれにせよシリーズ第26作には一つひとつの決断に慎重さが求められることだけは間違いない。首を長くして続報の到着を待つしかなさそうだ。
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Source: Yahoo! Entertainment