バットマン役再演のマイケル・キートン、『ザ・フラッシュ』30年ぶりのバットケイブで感無量

「ヒーロー映画最高傑作」と呼び声が高いDC映画の最新作『ザ・フラッシュ』に、ティム・バートン版『バットマン』2作に主演したレジェンド、マイケル・キートンがカムバックする。30年の時を超え、バットマン役でスクリーンに再登場を果たすキートンがバットケイブに足を踏み入れた時の感動を、米IGNの取材にてアンディ・ムスキエティ監督が振り返っている。
「キートンがセットに着いた時、バットケイブは完成済みで、照明も何もかもが揃っていました。彼はしばらく、こんな風に(目を見開いて)佇んでいて。彼の邪魔をしたくなかったし、ただ味わって欲しかったんです。あの場所で何が起きていたかなんて誰も分からないでしょうね。でも、何かが起きていたんです。
彼がフルスーツ姿でシーンを撮影した時、彼に“写真を撮ってくれないかな? 孫のためにね”と頼まれたのが面白かったですね。彼が胸の内を見せてくれて、非常にエモーショナルなひと時でした。」
キートンは、ティム・バートンが監督した『バットマン』(1989)と続編『バットマン リターンズ』(1992)にタイトルロールで主演したが、『バットマン フォーエヴァー』(1995)にバートンが続投せず、後任としてジョエル・シューマカーが監督に就任。以前にキートンは、その方向性に相容れなかったため、復帰しなかった旨を語っていた。納得いく形でバットマンに別れを告げることが叶わなかったと思われるキートン。きっと、約30年ぶりにバットケイブに足を踏み入れ、バットスーツに身を包んだ時は感無量だったに違いない。
『ザ・フラッシュ』は、地上最速のヒーローであるフラッシュ/バリー・アレンが母親の死を阻止するため、過去にタイプスリップしたことでマルチバースが衝突する事態に。時間軸を搔き乱してしまったバリーは、別バースでキートン版バットマンと遭遇する展開となる。
日本公開まで2ヶ月を切った『ザ・フラッシュ』は、海外レビューで「スーパーヒーロー映画史上最高傑作」「DC集大成」と絶賛されており、期待が高まるばかりた。
『ザ・フラッシュ』は2023年6月16日に全国公開。
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Source:IGN