バットマン声優、ケヴィン・コンロイが逝去 ─ 30年間にわたり演じる、ジョーカー役マーク・ハミルが声明発表

DCコミックスの人気ヒーロー、バットマン役の声優として知られる俳優のケヴィン・コンロイが、2022年11月10日(米国時間)に逝去した。66歳だった。
米ワーナー・ブラザースの発表によると、コンロイはがんを患っており、短い闘病期間ののちにこの世を去ったという。
コンロイは1955年11月30日、ニューヨーク生まれ。大学時代より俳優活動を開始し、愛する舞台からキャリアを開始した。数々の舞台に出演して高い評価を得たほか、映画・テレビにも出演。テレビアニメ「バットマン」(1992-1996)でバットマン/ブルース・ウェインの声優に起用されるや人気を集め、その後も「バットマン・ザ・フューチャー」(1999-2001)やアニメ映画『バットマン/マスク・オブ・ファンタズム』(1993)『バットマン:キリングジョーク』(2016)をはじめ、数え切れないほどの作品で、約30年にわたりバットマンを演じてきた。
近年は、DCドラマ“アローバース”のクロスオーバー・イベント作品「クライシス・オン・インフィニット・アース 最強ヒーロー外伝」(2019)にて、バットマン/ブルース・ウェインを実写で演じた。同じくバットマン役として、『バットマン アーカム・シティ』や『インジャスティス』シリーズなどのゲーム作品にも出演。各地のコンベンション・イベントにも積極的に参加し、ファンとの交流を重ねていた。
バットマンの宿敵・ジョーカー役として、コンロイと数々の作品で共演してきたマーク・ハミルは、訃報を受けてコメントを発表している。
「ケヴィンは完璧でした。彼は私がこの星で最も大好きな人のひとりで、兄弟のように愛していました。周囲の人々を心から気遣う彼の品性は、すべての作品で輝きを放っていました。彼に会い、彼と話すたび、自分の魂が高められるように感じたのです。ケヴィンは素晴らしい俳優でした。いくつもの世代にわたり、彼こそがバットマンだったのです。それは、“ふさわしい役柄にふさわしい人物を配する”という完璧なシナリオで、世界をより良くするものでした。彼のリズムと繊細さ、トーン、発声法といったすべてが、私の演技の支えになってくれたのです。理想的なパートナー、お互いに補い合える創造体験でした。彼なくしては私も演じられなかったでしょう。私にとって、彼は永遠のバットマンなのです。」
また、ハミルはTwitterでも「素晴らしい俳優を失ったことに呆然としています。言葉では、私からの称賛と敬意を伝えることはできません。兄弟のように愛していました」と記し、コンロイとの写真を投稿している。
Stunned by the loss of this brilliant actor. Words can’t express my admiration and respect for the man. I loved him like a brother.#RIPKevinConroy 💔 pic.twitter.com/THlaZ2uTSh
— Mark Hamill (@MarkHamill) November 11, 2022
なお、DCコミックスや「バットマン」の米公式Twitterでもコンロイへのメッセージが投稿された。
DC is deeply saddened at the passing of Kevin Conroy, a legendary actor and the voice of Batman for multiple generations. He will be forever missed by his friends, family, and fans. https://t.co/GgdfYvoKVL pic.twitter.com/pSy8h29h6r
— DC (@DCComics) November 11, 2022
Thank you. 🦇❤️ pic.twitter.com/hB4XUy8Gw1
— Batman (@Batman) November 11, 2022
Source: DC