スコセッシ&ディカプリオ最新作『Killers of the Flower Moon』上映時間は約4時間 ─ カンヌ映画祭で初披露

巨匠マーティン・スコセッシ監督&レオナルド・ディカプリオによる6度目のタッグ作『キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン(原題:Killers of the Flower Moon)』の上映時間が約4時間になることがわかった。米Varietyが報じている。
以前から予想されていたように、本作は2023年5月16日~27日に開催されるカンヌ国際映画祭のワールドプレミアにて上映予定。コンペティションの対象作品であるか否かは明らかになっていないが、スコセッシ作品がカンヌで上映されるのは、パルムドールにノミネートされ、監督賞を受賞した『アフター・アワーズ』(1985)以来。映画祭のディレクターを務めるティエリー・フレモーは、スコセッシが最新作を携えて出席してくれることを最重要事項のひとつと考えていたことを語っている。
本作は作家デイヴィッド・グランの犯罪ノンフィクション『花殺し月の殺人──インディアン連続怪死事件とFBIの誕生』(早川書房刊)を原作に、1920年代のアメリカ南部・オクラホマ州で起こった先住民族オセージの連続殺人事件を描く物語。ディカプリオがオセージ郡に移住した白人男性アーネスト・バークハートを、リリー・グラッドストーンがアーネストの妻となるオセージ族の女性モリーを演じる。原作のアーネストはオセージ郡を牛耳る叔父ウィリアムと妻モリーの間で板挟みに陥り、一方のモリーは立て続けに家族の不幸に直面。2人は陰謀ひしめくミステリーのキーパーソンとなる。
2時間超えは通常運転、2時間半を超えることも決して珍しくないスコセッシ作品だが、現時点での最新作となったNetflix映画『アイリッシュマン』(2019)に3時間29分というボリュームだった。本作の約4時間という上映時間はキャリアの中でも圧倒的だが、それでもフランスでの興行収入も大きく期待できると予測されている。
そのほか出演者には、スコセッシ作品常連組の名優ロバート・デ・ニーロがアーネストの叔父ウィリアム役、『ザ・ホエール』で第95回アカデミー賞主演男優賞に輝いたブレンダン・フレイザーが弁護士W・S・ハミルトン役、『アイリッシュマン』(2019)のジェシー・プレモンスがFBI捜査官トム・ホワイト役を演じる。『エクリプス/トワイライト・サーガ』(2010)のウィリアム・ベロー、『アイリッシュマン』(2019)のルイ・キャンセミ、シンガーソングライターのジェイソン・イズベルとスタージル・シンプソンなど、バラエティ豊かな俳優陣も名を連ねた。
映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン(原題:Killers of the Flower Moon)』は2023年10月6日より米国の一部劇場にて公開後、10月20日より拡大公開。Apple TV+での配信スケジュールは未定。
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Source: Variety