スコセッシ&ディカプリオ6度目のタッグ最新作『Killers of the Flower Moon』2023年10月6日より米公開へ

巨匠マーティン・スコセッシ監督&レオナルド・ディカプリオ、6度目のタッグ作『キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン(原題:Killers of the Flower Moon)』が2023年10月6日より米国の一部劇場にて公開開始となるようだ。米Varietyなどが報じている。
『キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン』は、米Apple TV+が製作・配信を担い、パラマウント・ピクチャーズもパートナーとして加わっているが、現時点ではApple TV+での配信日程は明らかになっていない。
一部劇場にて2023年10月6日より公開された後、10月20日より拡大公開される予定が報じられている他、本年度のカンヌ国際映画祭(2023年5月16日 – 5月27日開催予定)にて初お目見えではないかという見立てが米Deadlineなど他メディアでも立てられている。カンヌ国際映画祭の出品作品は、その後の映画祭や賞レースでも注目作となるため、本作がカンヌでプレミア上映されることになれば、話題を席巻することは間違いなさそうだ。
本作は作家デイヴィッド・グランの犯罪ノンフィクション『花殺し月の殺人──インディアン連続怪死事件とFBIの誕生』(早川書房刊)を原作に、1920年代のアメリカ南部・オクラホマ州で起こった先住民族オセージの連続殺人事件を紐解く物語。ディカプリオがオセージ郡に移住してきた白人男性アーネスト・バークハートを、リリー・グラッドストーンがアーネストと結婚したオセージ族の女性モリーを演じている。原作で描かれるアーネストは、オセージ郡を牛耳る叔父ウィリアムと妻モリーの間で板挟みに苦しむ複雑な状況に陥る。一方のモリーは、立て続けに家族の不幸に直面する事件の被害者。2人は陰謀ひしめくミステリーにおけるキーパーソンとなる。
他キャストとして、スコセッシ監督常連組の名優ロバート・デ・ニーロがアーネストの叔父ウィリアムを演じる。また、間もなく日本公開を迎える『ザ・ホエール』で第95回アカデミー賞主演男優賞に輝いたブレンダン・フレイザーが弁護士W・S・ハミルトン役、『アイリッシュマン』(2019)のジェシー・プレモンスが事件を任されることになるFBI捜査官トム・ホワイト役を演じるほか、『エクリプス/トワイライト・サーガ』(2010)のウィリアム・ベロー、『アイリッシュマン』(2019)のルイ・キャンセミ、シンガーソングライターのジェイソン・イズベルとスタージル・シンプソンなど、バラエティ豊かな俳優陣が名を連ねている。
脚本を務めるのは、『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994)『Mank/マンク』(2020)などのエリック・ロス。以前、ロスは本作について「誰も観たことの無い作品になる」「歴史に名を残すのでは」と、スコセッシ監督の親境地を予告していた。
『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2002)から20年あまり、幾度にもわたるタッグで映画史に名を刻んできたスコセッシとディカプリオ。『キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン』で改めて最高傑作を更新するだろうか。
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