ザック・エフロン、セキュリティ企業「マカフィー」創業者を描く狂気の伝記映画に主演 ─ ジャングルに暮らす男の暴力と殺人と性

世界一のコンピュータ・セキュリティ企業「マカフィー」の創業者ジョン・マカフィーを描く、“狂気の”実話映画『キング・オブ・ザ・ジャングル(原題:King Of The Jungle)』で、『グレイテスト・ショーマン』(2017)『ベイウォッチ』(2017)のザック・エフロンが主演を務めることがわかった。米Deadlineなどが伝えている。
アンチウイルスソフトの先駆者であり、マカフィーを巨大企業に成長させたジョン・マカフィーは、いくつもの企業に関わったあと、イギリスの旧植民地ベリーズに住まいを構えた。もっとも、マカフィーがベリーズのジャングルに築き上げたのは、銃とセックス、狂気の王国。2012年、マカフィーは隣人を殺害した疑いをかけられ、ベリーズ国内を恋人ととも逃亡するに至っている。
本作でエフロンが演じるのは、マカフィーを取材するためベリーズにやってくる米WIREDの記者アリ・ファーマン役。訪問したマカフィーの“王国”で、ファーマンはエスカレートする妄想と曖昧な現実、そして殺人事件に巻き込まれていく……。
米WIREDの記事「ベリーズに死す:IT業界の狂犬ジョン・マカフィーと頽廃の王国」(日本語版)を映画化する本作では、マカフィーをめぐる「事実は小説より奇なり」の物語が描かれるという。監督は『フィリップ、きみを愛してる!』(2009)『ラブ・アゲイン』(2011)のグレン・フィカーラ&ジョン・レクア。「アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件」(2016)のスコット・アレクサンダー&ラリー・カラゼウスキーが脚本を執筆した。
2018年10月、本作は『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014)のマイケル・キートンと『スティーブ・ジョブズ』(2005)のセス・ローゲンのダブル主演で企画が進められていると報じられていた。当時はキートンがマカフィー役を、ローゲンがファーマン役を演じる予定だったが、今回の報道によると、すでにキートン&ローゲンはプロジェクトを離れているという。現在はマカフィー役のキャスティングが進められており、撮影は2020年初旬に開始される見込みだ。
なおエフロンは、同名の実在する連続殺人鬼を演じた『テッド・バンディ』(2019年12月20日公開)で、従来のイメージを破壊する新境地を開拓したとの高評価を受けた。本作では“怪物”に相対する役どころになりそうだが、どんな一面を見せてくれるのか、ファンならずとも期待が高まる。ところで、Deadlineは本作を「コメディ」と形容しているのだが、コメディ……?
Source: Deadline