ちょい役にしては個性強すぎ!映画『キングスマン』の気になる“あの人たち”の正体
「私の死を嘆くには、早すぎる。」
2017年5月、この映画ニュースに驚きと喜びの声をあげた人は多かったはず。大ヒットスパイ映画『キングスマン』の続編、『キングスマン : ゴールデン・サークル』がアメリカで2017年9月22日に上映されることがついに決まったのだ。日本での公開はまだ未定だが、もうすでに日本版の予告編は解禁されている。コリン・ファース演じるハリー・ハートの死の真相は?チャニング・テイタムやハル・ベリー、ジュリアン・ムーアの役どころは?今から映画が待ち遠しい限りである。
表の顔は高級テーラー、裏は世界最強のスパイ組織を描いた『キングスマン』。痛快なストーリーやスタイリッシュなアクション、ワクワクさせられる武器の数々、そしておしゃれなスーツに身を包んだ格好いいエージェントたち!
主人公のタロン・エガートン演じるエグジー、彼をスカウトしたハリー・ハート、マーク・ストロング演じるマーリン。サミュエル・L・ジャクソン演じる悪徳実業家ヴァレンタインも、悪役だがどことなくユーモラスで憎めない。
1人1人個性的で魅力あふれる『キングスマン』のキャラクターたちだが、ふと感じたことはないだろうか。メインキャラクター以外のちらっと映るキャラクターたちも、異様に存在感が強い、気になるキャラが多いということを…。
今回は続編『キングスマン : ゴールデン・サークル』の前に前作を観直そう!と思ってる方、そして「あのシーンのあの人はいったい誰なんだ?」と疑問を感じている方のために。“『キングスマン』の気になるあの人列伝”をお届けしたい。
【注意】
この記事には、映画『キングスマン』のネタバレが含まれています。
教会のシーンといえばこの人!ブロンドおばさん
凶暴化したハリー・ハートが約60人もの人々を殺しまくる!そんな衝撃の無双が繰り広げられる、教会でのシーン。この教会である意味誰よりもインパクトを残したのはこの人ではないだろうか。「この罰当たり!」と恐れ多くもハリーを罵る、“ブロンドヘアのおばさん”である。
ボサボサに乱れた髪の毛に化粧っ気がない顔、でも実は美人なのでは?と思わせるこの方の名前は、アン・ウィットマン。実は昨年大きな話題となった、あのファンタジー作品にも出演している。その作品とは『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』!彼女の役名はというと“主婦”。
実はあの人ごみの中に、実はあの作品のあんなところにも…教会のブロンドおばさんは色んなところに潜んでいるのかもしれない。
結局何者だったの?ランスロットさん
「砂糖を貸してくれないかな?」そんな台詞とともに登場するキングスマンのエージェント、コードネーム“ランスロット”。彼はヴァレンタインに拉致されたアーノルド教授を救うためにアルゼンチンに向かうが、ソフィア・ブテラ演じるガゼルに殺されてしまう。
華麗なアクションをみせるものの真っ二つに殺され、亡き後は雑に繋ぎ合わされるランスロットさん。他のエージェントたちが黒やグレーなど落ち着いた色のスーツを着ている中、彼だけオリーブ色のジャケットに緑のネクタイとちょっと浮いた色合いだ。もしかしたらエージェントの中ではおっちょこちょいキャラだったのかも?
そんな惜しくも早々に死んでしまったランスロットを演じるのは、イギリスの俳優のジャック・ダヴェンポート、44歳。実は彼、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの第1作から第3作目まで、エリザベスに求婚するイギリス海軍のジェームズ・ノリントンを演じている。大作映画にたびたび登場しているジャック・ダヴェンボート。今後の活躍を引き続き見守りたいところだ。
あの話題作に出てた!こわ〜い教会のリーダー
教会のシーンでブロンドおばさんの他にもう1人、インパクトが強かった人がいる。趣味の悪い黄色のシャツにネクタイ、前髪を汗で額にはりつかせながら熱弁する“教会のリーダー”だ。
名演説を繰り広げたあとあっけなく殺されてしまう、そんなリーダーを演じたのはアメリカ出身の俳優、コーリイ・ジョンソン。実は、映画ファンをうならせた『エクス・マキナ』に登場している。どこで登場していたか、お気づきだろうか?
コーリイ・ジョンソンが演じたのは、あるシーンで登場するヘリコプターのパイロット、“Jay”というキャラクター。かなりのちょい役であるが、教会のリーダーがここではパイロットを演じているかと思うとなんだかおもしろい。ぜひ『エクス・マキナ』を観返すときは、ヘリコプターのシーンにもご注目を!
なんで教えてくれなかったの?仕立て屋のおじいちゃん
表向きは高級テーラーを経営しているキングスマン。物語もクライマックスにさしかかるころ、いつもジャージにキャップといういでたちのエグジーが、ハリーに連れられてスーツを仕立てに店を訪れるシーンがある。いつも店にいる仕立て屋の老年の紳士に出迎えられる2人。しかし、ハリーとエグジーは店で試着をしていたヴァレンタインに遭遇してしまうのだ!なぜ仕立て屋の紳士は最初にハリーに「ヴァレンタインが今試着していますよ」と教えてくれなかったのだろうか・・・店で働いているならば、ヴァレンタインが危ない人物と把握していそうなものなのに。
そんなつっこみを思わずいれたくなる仕立て屋のおじいちゃんを演じたのはアンドリュー・ブリッジメント。イギリスのテレビドラマを中心に活躍している俳優のようだ。
ガラハッドと、ランスロットと…パーシヴァルって誰?
ここでもう一回、キングスマンのエージェントを振り返ってみよう。ハリー・ハート通称“ガラハッド”。キングスマンのリーダー、アーサー。マーリン。ランスロット。実はもう1人、名前が明かされているエージェントがいるのだ。その人の名は“パーシヴァル”!
どこでパーシヴァルが登場したかというと、エグジーやロキシーが線路に縛りられるテストを終えたあとのシーン。マーリンの前に並ぶハリーとエグジー、ロキシー、そして彼女の隣にはハリーと同じく眼鏡姿の紳士が!そう、この人こそキングスマンエージェントの“パーシヴァル”であり、ロキシーの推薦人なのだ。
ちょい役だがこの人もキングスマン。影は薄いがしっかり名前は明かされている、そんな気になるパーシヴァルさんを演じたのは…アラスター・マッキントッシュという男性。
実は彼は普段はビジネスマンで、監督マシュー・ヴォーンの友人であるのだとか。確かに2007年製作のマシュー・ヴォーンの映画『スターダスト』にもちょい役で出演しているようだ。『キングスマン : ザ・ゴールデン・サークル』に彼の名前は見られないが、もしかするとまた別のマシュー・ヴォーン作品で発見できる…かもしれない。
1番謎?どこかにいるエージェント達
映画のクライマックス、ついにヴァレンタインが全世界凶暴化計画を実行に移そうという時。マーリンはエグジーとロキシーに言う。「我々だけで戦うしかない!」
いや待て。他のエージェント達はいないの?皆各地で任務にあたってるとはいえ、今は世界が終わりそうな危機に陥っているわけである。多少任務を中断したとしても、エグジーと一緒に乗り込んでもよさそうなものではないだろうか。
というつっこみはさておき、バーチャルでしか登場しないものの紳士らしい素敵な味わいをみせているキングスマンの方々。名前を明かされない他のエージェントは、いったい誰が演じているのだろう?
お洒落でダンディなスーツや小物が魅力的な『キングスマン』。スパイたちが愛用している時計は“BREMONT(ブレモン)”というイギリスの高級時計ブランドのものである。このブレモンのホームページを覗くと思わぬ写真が!

実はブレモンの創立者、ニック・イングリッシュはこのエージェント役でこっそり出演していたようだ。他にも製作アシスタントやまたもやマシュー・ヴォーンの友人など、キングスマン騎士を演じていたのはどうやら俳優だけではなかったようだ。
思い返すとつっこみどころも多い、そして少ししか登場していないのにインパクトが強い!『キングスマン』の愛すべきちょい役たち。ぜひ観返す時はメインキャラクターだけではなく、作品に一味加えている彼らにも注目してみて頂きたい。続編にはどんなユニークなキャラクターが登場するのか?今からこうご期待!
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