『ナイブズ・アウト』続編、タイトルが発表 ─ 片眼鏡を意味する「グラス・オニオン」、ビートルズの楽曲でも有名

『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』(2019)の続編映画『ナイブズ・アウト2』のタイトルが『Glass Onion, A Knives Out Mystery(原題)』となることが発表された。タイトルロゴを写した米ティザー映像もNetflixのSNSアカウントで公開されている。
The mystery has just begun. Benoit Blanc returns in Glass Onion: A Knives Out Mystery. Coming this holiday season to Netflix. pic.twitter.com/nydz4xtLby
— Netflix (@netflix) June 13, 2022
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)のライアン・ジョンソン監督が手がけ、主演にダニエル・クレイグを据えた『ナイブズ・アウト』第1作は、興行的成功に加え批評家からも絶賛されたミステリー作品。ジェームズ・ボンド俳優でも知られるダニエル・クレイグ扮する名探偵ブノワ・ブランは、ポアロやホームズといった伝説の名探偵たちを思わせる現代の新たな探偵キャラクターとして、観客から受け入れられた。
タイトルの「グラス・オニオン(Glass Onion)」とは、ストレートに訳すと「ガラスの玉ねぎ」といった具合だが、イギリスでは「片眼鏡、単眼鏡」という意味のスラングとしても用いられている。ビートルズが1968年に発表したアルバム「ザ・ビートルズ」に収録の楽曲「グラス・オニオン」が有名で、曲名に隠しメッセージがあるとファンの間で様々な解釈が提示されたことでも知られる。
片眼鏡は19世紀にヨーロッパで普及し始めたもので、当時は主に貴族階級の男性によって使用されたとされている。片眼鏡×ミステリーといえば、アガサ・クリスティの戯曲『検察側の証人』を原作としてビリー・ワイルダー監督が手がけた法廷ミステリー『情婦』(1957)にも片眼鏡をかけたキャラクターが登場するが、『ナイブス・アウト』続編ではタイトルにもなっているくらいだから、何かしらの重要な意味を帯びているのだろう。
発表に際し、ライアン・ジョンソン監督がTwitterを更新。ここではアガサ・クリスティの名前も言及されており、示唆的な内容のコメントとなっている。
When I made Knives Out, that’s what excited me about the prospect of making more mysteries with Daniel as Benoit Blanc – to emulate Christie and have every film be like a whole new book, with its own tone, ambition, reason for being… and (ta dah) title.
— Rian Johnson (@rianjohnson) June 13, 2022
「『僕がナイブス・アウト』を作った時、ブノワ・ブラン役のダニエルともっと多くのミステリーを作れるかもしれないという期待もあり、ワクワクしました。クリスティを手本に、どの映画も、独自のトーン、野心、存在理由、そしてタイトルがある新しい本のようなものを作りたいです。」
出演者にはダニエル・クレイグをはじめ、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのデイヴ・バウティスタ、『ファイトクラブ』(1999)のエドワード・ノートン、「ワンダヴィジョン」(2021)キャスリン・ハーン、『あの夜、マイアミで』(2020)レスリー・オドム・Jr、『ドリーム』(2016)ジャネール・モネイ、『マトリックス レザレクションズ』(2021)ジェシカ・ヘンウィック、『あの頃ペニー・レインと』(2000)ケイト・ハドソンらが名を連ねている。
Netflixでの配信日は2022年秋との発表も以前になされていたが、ティザー映像では「今年のホリデーシーズン」と改めてアナウンスされている。11月下旬のサンクスギビングデーあたりが濃厚だろうか。続報を待ちたい。