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『海の上のピアニスト』4Kデジタル修復版&イタリア完全版、予告編が公開 ─ 巨匠監督&音楽家による名作、待望の再上映

海の上のピアニスト
©1998 MEDUSA

『ニュー・シネマ・パラダイス』(1988)ジュゼッペ・トルナトーレ監督、映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネによる名作『海の上のピアニスト』の4Kデジタル修復版、日本未公開の「イタリア完全版」(170分・HDリマスター)が2020年8月21日(金)より公開される。このたび本作の予告編が到着した。

主人公の「1900(ナインティーン・ハンドレッド)」は、生後まもなく西洋をめぐる豪華客船で発見された。世紀の変わり目を告げる1900年にちなんで名付けられた彼は、船内のダンスホールでピアノを演奏し、類稀な即興曲を次々と生み出していく。ある日、ナインティーン・ハンドレッドは、船内で出会った美しい少女に心を奪われる。彼女が船を去った後も想いを断ち切れず、ついに彼は人生で初めて船を下りることを決心する……。

予告編では、海の上で生まれ、船の中で育ったナインティーン・ハンドレッドが“至宝”とまで言われるピアニストに成長し、一度も船を下りずに生涯を過ごすさまが、美しいピアノの音色と、胸に響き渡るエンニオ・モリコーネによる珠玉のメロディによって描かれる。ナインティーン・ハンドレッドの奏でるピアノの旋律に、セレブから貧しい移民まで、すべての人が心奪われる。猛烈な演奏で熱を帯びたピアノの弦でタバコに火が点くなど、演奏シーンは圧巻だ。一方、「僕は存在しない人間だ」とアイデンティティに思い悩むナインティーン・ハンドレッドは、美しい少女と出会い、その人生を大きく動かしていく。

海の上のピアニスト
©1998 MEDUSA

「4Kデジタル修復版」は、トルナトーレ監督本人の監修のもと、『ライフ・イズ・ビューティフル』(1998)なども手がけたカラースーパーバイザーのパスクアーレ・クズポリも参加し、イタリアのルーチェ・チネチッタ・ラボにて完全修復作業が行われた。オリジナル35mmネガを4Kスキャンし、豪華客船の内部や青く透き通る海など、かつて表現しきれなかった細部までも色彩豊かに蘇っている。また「イタリア完全版」(HDリマスター)では、インターナショナル版でカットされた40分以上のシーンが復活。タイトルやクレジットロールもイタリア語で演出されるなど、ファン待望の内容が盛り込まれている。

映画『海の上のピアニスト』4Kデジタル修復版、イタリア完全版は2020年8月21日(金)より全国順次公開。詳細は公式サイト、および各劇場のウェブサイトをチェックしてほしい。

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THE RIVER編集部THE RIVER

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