実写版『リトル・マーメイド』は女性の自立や自由がテーマ ─ アリエル役が語る「現代アップデート」

童話をアニメ化・実写化したディズニー・プリンセスたちは、いわゆる「王子様に救われるの待っている」タイプが多く、ここ近年では、そういったキャラクター描写が性差別的だとの声が多く挙がっている。実写版『リトル・マーメイド』に主演するハル・ベイリーは、米Edition Magazineの取材にてアニメ版と実写版のアリエルを比較しながら、力強いメッセージを発信している。
「本作では、男子のために海を離れたいという彼女の描かれ方を確実に変えていますので、自分の映画のバージョンに心からワクワクしています。そういったものよりも遥かに大きな作品。彼女自身と彼女の目的、彼女の自由、彼女の人生、そして彼女が望むものに焦点が当てられているんです。女性として私たちは素晴らしいし、自立していて、現代的でもあり、全てを超越しています。ディズニーが、そういったテーマをアップデートしてくれたことを嬉しく思っています。」
18歳の時にオーディションを受け、現在23歳のベイリーは、「純粋にアリエルが自分を成長させてくれたと感じている」と話す。「彼女(アリエル)からのメッセージは、“常に自分なら出来る”と知ることだと思います」とも伝えている。
1991年に日本公開されたアニメ映画『リトル・マーメイド』実写版の主人公は、海の王国を司るトリトン王(ハビエル・バルデム)の末娘であり、世界で最も美しい声を持つアリエル。好奇心に溢れ、まだ見ぬ人間の世界に憧れる彼女は、掟で禁じられているにもかかわらず、海の魔女アースラと契約を交わして人間の世界へと足を踏み入れる──。
主演ベイリーと並び、『ベラのワンダフル・ホーム』(2019)のジョナ・ハウアー=キングがエリック王子役、『ゴースト・バスターズ』(2016)のメリッサ・マッカーシーがアースラ役、『ノーカントリー』(2007)のハビエル・バルデムがトリトン王役で出演。
声優陣には、『ルーム』(2015)のジェイコブ・トレンブレイが魚のフランダー役、『オーシャンズ8』(2018)のオークワフィナがスカットル役、『ブラインドスポッティング』のダヴィード・ディグスがセバスチャン役で名を連ね、豪華キャストが集結している。
監督を務めたのは、『イントゥ・ザ・ウッズ』(2014)『メリー・ポピンズ リターンズ』(2018)などミュージカル映画の数々を手がけたロブ・マーシャル。『キック・アス』(2010)『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(2011)のジェーン・ゴールドマン、『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』(2012)のデヴィッド・マギーが脚本を担当している。
『リトル・マーメイド』は2023年6月9日に日本公開。
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Source:Edition Magazine