『ラストナイト・イン・ソーホー』アニャ・テイラー=ジョイ、最初は別の役を演じる予定だった

エドガー・ライト監督最新作、『ラストナイト・イン・ソーホー』がついに日本公開を迎えた。メインキャラクターのひとりであるサンディ役を演じたのは、「クイーンズ・ギャンビット」(2020)など飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍する俳優、アニャ・テイラー=ジョイ。どうやら彼女は別の役として検討されていたことがあったようだ。一体何役だったのか?
『ラストナイト・イン・ソーホー』の舞台は、イギリス・ロンドンの中心部にある、かつては歓楽街だったソーホー。異なる時代に存在するふたりの若い女性サンディとエロイーズが、ある恐ろしい出来事によって、それぞれが抱く夢と恐怖が重なっていくという奇想天外な展開が描かれる。
Total Filmによると、アニャはエロイーズ役として起用されていたとのこと。エロイーズはファッションデザイナーを夢見ており、ソーホー地区の専門学校に入学するため田舎から都会に出てくる少女。1960年代に憧れており、性格は比較的控え目だ。一方、サンディは歌手を夢見る魅惑的な少女で、エロイーズとは対照的とも言える社交的な性格を持つ人物である。
本作の撮影が開始する前に、ライトはアニャがサンディ役に適していることに気付いたのだという。ロバート・エガースによる『ウィッチ』(2015)、M・ナイト・シャマランによる『スプリット』(2017)『ミスター・ガラス』(2019)、ジョシュ・ブーンによる『ニュー・ミュータント』など、さまざまなジャンルの作品で異なる役柄を見事に演じ分けてきた気鋭俳優について、「カメレオンのようだ」と監督は称賛している。
どうやら監督は、アニャの変幻自在の演技に魅了され、サンディ役に変更したようだが、エロイーズ役でも完璧に演じていただろう。エロイーズ役を最終的に演じることになったのは、『足跡はかき消して』(2018)をはじめ、『ジョジョ・ラビット』(2019)『オールド』(2021)『パワー・オブ・ザ・ドッグ』(2021)など、アニャに退けを取らないほどの活躍ぶりをみせる俳優、トーマシン・マッケンジー。ネタバレになるため詳しい言及は避けるが、トーマシンもまた本作で変幻自在の演技を披露しており、それは観る者を別世界に誘うほど魅惑的だった。
『ラストナイト・イン・ソーホー』は公開中。
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Source:Total Film