内閣府、海外映画・ドラマのロケ誘致プロジェクトを開始 ─ 製作費を一部支援、地方への誘致も目指す

内閣府による、海外の映画・ドラマのロケ誘致プロジェクトがついに始動する。
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)によれば、内閣府は「大型映像作品ロケーション誘致の効果検証調査事業(外国映像作品ロケ誘致プロジェクト)」を開始。日本での撮影・製作を含む、海外の大型映像作品(実写映画・テレビドラマ・ネットドラマ)について、製作費の一部が実費支援されるという。
このプロジェクトは、日本のインセンティブが海外大型映像作品の撮影ロケ誘致に対してどのような効果があるのか、またロケ誘致が地域経済の振興などにどのような効果をもつのかを、実際にロケを誘致することで定量的・定性的に把握するもの。都市部のみならず、地方へのロケ誘致も目指す。地方自治体や地方フィルムコミッションが関与し、フィルムコミッションの機能強化や、地域内・地域間連携などの促進によるロケ環境の改善、地域のPR力拡大も目的とする。
これに先がけては、『G.I.ジョー』シリーズ最新作『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』が、内閣府が実施する外国映像作品ロケ誘致に関する実証調査の対象作品として採択されていた。同作は、日本各地でロケ撮影される作品としてはハリウッド映画史上最大規模と伝えられている。今回のプロジェクト始動により、さらに積極的なロケ誘致が期待されるところだ。
支援の対象となるのは、「日本を撮影ロケーションに含んで製作される、海外の大型映像作品(実写映画、テレビドラマ、ネットドラマ)」。詳細はVIPO公式サイトの応募要項より、「5. 申請対象資格基準」をチェックしてほしい。 なお「海外からの誘致」とみなされる条件については、出資比率などの状況を勘案しつつ、案件が事業趣旨にとって適切なものかが総合的に判断されるとのこと。
新型コロナウイルスの影響による各国の状況を鑑み、申請の受付開始時期は未定。開始時期はVIPO公式サイトやメールニュースなどで告知される。なお、検討中の企画・撮影スケジュールなど、事前相談には応じてもらえるとのこと。