アンソニー・ホプキンスとグレン・パウエルが車内閉じ込められ密室スリラー映画で対決

『羊たちの沈黙』(1991)『ファーザー』(2020)で二度のアカデミー賞主演男優賞を獲得したレジェンド俳優、アンソニー・ホプキンスと『トップガン マーヴェリック』(2022)でハングマン役を演じたグレン・パウエルという異色のタッグが実現する。アルゼンチン・スペイン合作のアクションスリラー『4×4 殺人四駆』(2019)のリメイク作品『Locked(原題)』に2人が出演することを米Deadlineが報じている。
パウエル演じる主人公は車上荒らしを目論み、高級車SUVに乗り込む。ところが、謎多き人物によるトラップにより車内に閉じ込められてしまい、外に出られないことに気づいてしまう。そのトラップを仕掛けた「謎多き人物」を演じるのがおそらくホプキンスとなるだろう。こちらはリメイク元映画の予告編映像だ。
ZQエンタテインメントとサム・ライミ率いるライミ・プロダクションズ製作による本作にて監督を務めるのは『ブライトバーン/恐怖の拡散者』(2019)のデヴィッド・ヤロヴェスキー。ライミはヤロヴェスキーの前作『ナイトブック』(2021)にも製作で携わっており、「ヤロヴェスキーは『ナイトブック』の題材を大いに高めてくれました。ですから、本作で真っ先に指名したのです」と高く評価。ホラーの名手ライミが新鋭ヤロヴェスキーをいかにブーストしてくれるか要注目だ。ライミは次のように語っている。
「脚本もとても良いし、非常にコミュニケーションが上手な人なので、我々世代にとって最も偉大な俳優であるアンソニー・ホプキンスに興味を持ってもらうことができました。グレンのキャラクターには映画が進むにつれ明るみになる真髄があります。彼はただの泥棒で他人のことなんて構わないように見えるけど、話が進んでいくと、彼には愛する妻も子どももいて、濡れぎぬを着せられていることが分かります。そしてこの体験全てが、彼がどのように扱われてきたのか、どのように生きてきたのかを振り返るチャンスを与えていくのです」
名優ホプキンスは『ファーザー』のフロリアン・ゼレール監督最新作『The Son/息子』が2023年3月に日本公開を控え、親子関係に葛藤する主人公ピーター(ヒュー・ジャックマン)を更に追い込む辛辣な父親を演じている。『Locked』でも只者ではない役どころとなるだろう。
一方、パウエルもシドニー・スウィーニーとW主演のロマンティック・コメディが決定するほか、レオナルド・ディカプリオがプロデュースするスーパーヒーロー映画の『キャプテン・プラネット(原題)』の企画が今も活きているといい、キャリアは右肩上がり。ハングマンは飛行機内や地上で大活躍したが、『Locked』ではSUVの車内での名演技を見せてくれるだろうか。
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Source:Deadline