【ネタバレ】「ロキ」第4話に隠されていた『アベンジャーズ』へのオマージュ、構図と音楽に注目

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のドラマ「ロキ」第4話に登場したミッドクレジットシーンのワンショットでは、2012年公開の映画『アベンジャーズ』へのオマージュがあったようだ。監督を務めるケイト・ヘロンが明かした。
この記事には、「ロキ」第4話『分岐イベント』のネタバレが含まれています。

MCU恒例のミッド/エンド・クレジットシーンは、ドラマ作品では後半エピソードで登場する傾向にある。「ロキ」では第4話で初めてミッドクレジットシーンが組み込まれ、衝撃の内容が明かされた。
TVAの秘密に近づいたロキは裁判官ラヴォーナに剪定されてしまったが、ミッドクレジットシーンで生きていることが判明。場所こそ定かでないが、ロキが行き着いたのは荒廃した近現代の都市だった。するとロキの前に、3人と1匹の変異体ロキが現れたのだ。
わずかな尺ながらも多くの新事実が明かされたこのシーンについて、監督のケイト・ヘロンは自身のTwititerを更新。同シーンの構図が、2012年の映画『アベンジャーズ』劇中に登場したシーンへのオマージュであったことを明かした。
This was the reference me & @durald used for framing 🙂 Couldn’t resist ❤️ https://t.co/tkngK8G4Wc
— Kate Herron (@iamkateherron) July 3, 2021
『アベンジャーズ』では、地球侵攻を目論むロキとアベンジャーズの戦いが描かれた。チタウリ軍と手を組み、ニューヨークの街を崩壊に追い込んだロキは、スターク・タワー内でお手上げ状態となり、アベンジャーズメンバーに詰められる形で降参した。
ヘロン監督がオマージュを捧げたのは、まさにこのシーン。第4話でも、横になったロキの視界に、変異体ロキたちが大きく映し出される『アベンジャーズ』と同様の構図が用いられている。
『アベンジャーズ』を彷彿とさせるのは、構図だけではない。画面がロキから変異体ロキに切り替わる際に流れる音楽に、『アベンジャーズ』のテーマ曲を感じた方もいたはずだ。ヘロン監督によれば、本シリーズで音楽を担当するナタリー・ホルトが手がけたメロディも『アベンジャーズ』でロキが追い詰められたシーンを下敷きにしているのだという。
さらに面白いことに、ロキの前に現れた変異体ロキたちの背後にある荒廃した街には、『アベンジャーズ』で完成したアベンジャーズ・タワーに似た建物が崩壊した姿も捉えられている。ロキが辿り着いた先がニューヨークであれば、オマージュどころではなく、『アベンジャーズ』のストーリーが重要となってきそうだが、第5話では何が明かされるだろうか。
マーベル「ロキ」は、ディズニープラス(Disney+)で配信中。