ドラマ版「ロード・オブ・ザ・リング」公式あらすじが米公開 ─ 「トールキンが生んだ最強の悪」復活

J・R・R・トールキン著『指輪物語』を原作とする、ドラマ版「ロード・オブ・ザ・リング(原題:Lord of the Rings)」の公式シノプシス(あらすじ)が米国にて公開された。米TheOneRing.netの第一報に次いで、米Deadlineなど大手紙が追随している。
ドラマ版の舞台となるのは、トールキンの原作小説やピーター・ジャクソン監督による映画版『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』の舞台である“第三紀”から遡った“第二紀”。いわば、従来の物語の前日譚として製作されるシリーズとなり、このたび公開されたシノプシスでも「伝説に名高い、中つ国の第二期が初めて映像化される」と強調されている。
「この壮大なドラマは、J・R・R・トールキンによる『ホビット』『指輪物語』の出来事から数千年前を舞台に、あの中つ国へと観るものを誘う。偉大なる力が生まれ、王国が栄えては衰え、思わぬヒーローたちが試練を受け、希望の炎は風前の灯となり、トールキンが生んだ最強の悪が世界を闇で覆うのだ。
まだ平和だった時代を皮切りに、おなじみの顔ぶれや新たなキャラクターが登場し、長らく恐れられていた悪も蘇る。闇深い霧ふり山脈から、エルフたちの都・リンドンにある雄大な森林、美しい楽園の王国・ヌーメノール、そしてさらなる遠くの地まで、人々と国々が物語を刻んでいく。彼らがこの世を去った後も続く物語を。」
ここで言及されている“トールキンが生んだ最強の悪”とは、映画版『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』にも登場したサウロンのことだろう。シリーズのファンにはおなじみの土地を舞台に、新旧のキャラクターによって、『指輪物語』の世界がさらに拡大していくことになる。米Amazon Studiosは最低5シーズンを構想中と報じられており、第1シーズンの撮影は2020年2月に始動。製作の都合や新型コロナウイルスの影響を受けての中断を経て、2021年内の配信を目指し製作が継続されている。
出演者は「エイリアニスト」(2018)「パトリック・メルロース」(2018)モーフィッド・クラーク、「ピクニック・アット・ハンギングロック」(2018)のマルケラ・カヴェナー、「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-2019)などのジョゼフ・マウル。『キングスマン:ファースト・エージェント』(2021)のロバート・アラマヨら。第1話・第2話監督は『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018)のフアン・アントニオ・バヨナ、脚本はジョン・D・ペインとパトリック・マッケイ。3人は製作総指揮も兼任する。
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Source: TheOneRing.net, Deadline, Variety