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『アントマン&ワスプ:クアントマニア』脚本家、MCU内部情報をリークしたとの噂を否定 ─ 『アベンジャーズ』降板説も浮上

アントマン&ワスプ:クアントマニア
(c)Marvel Studios 2023

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(2023)の脚本家ジェフ・ラブネスが、MCUに関する内部情報をリークしていた? 一部のファンや業界関係者の間でささやかれていた噂やゴシップを、本人がきっぱりと否定した。

MCUのフェーズ5を開幕した『アントマン&ワスプ:クアントマニア』は、征服者カーンの初登場作であり、次なる集大成と目される『アベンジャーズ:カーン・ダイナスティ(原題)』に繋がる物語の始まりとなった。ところが批評家の評価は芳しくなく、ファンからも厳しい声が寄せられるなど、その幸先は決して良いものとは言えなかったのである。批判の矢面に立たされたのは、監督のペイトン・リード以上にインタビューに登場していたラブネスだった。

もっとも、不穏な兆候は公開前からあった。2022年10月には本作のプロットが全編ネット上に流出したほか、2023年1月には、米国の大手掲示板サイト・Redditに脚本が流出したのだ(脚本は削除済みで、ディズニーは投稿者の特定に取り組んでいる)。

ただし、実際の映画の結末はリークされたものとは異なっていた。マーベル・スタジオは公開直前の1月に再撮影を行っているため、10月の流出を受け、このタイミングで結末を変更したのではないかとの推測もある。そのほか、TwitterにはMCU作品の内部情報をリークするアカウント“@TheWatcher_2099”が出現し、ゴシップサイトやSNSを賑わせていた。

そして2023年5月、ゴシップ好きの間で思わぬ情報が浮上した。業界の“スクープ屋”として知られるジェフ・スナイダーが、ラブネスが脚本に就任していた『カーン・ダイナスティ』を降板したとの噂を投稿したのである。ハリウッドでは脚本家のストライキが進行しているが、これに先駆けてラブネスは企画を離脱していた、というものだった。

続く5月22日には、Twitterに業界の内部情報をリークする“The V Scooper”が、「ジェフ・ラブネスがスクープ屋だったんだ」と投稿。アカウント名が不明だとした上で、「裏アカウントで情報をツイートしていたことが発覚した」とも記した。これを受けて、SNS上では“ラブネスが情報を流出したことがバレて『カーン・ダイナスティ』をクビになったんだ”との推測が広がることになる。

ライターのミラー・ロスは、すでに存在しない“@TheWatcher_2099”がラブネスを早くから擁護していたことを例示し、「もしこれがラブネスだったなら、史上最も笑えるしヤバい話」と投稿。これに対し、沈黙を続けていたラブネス本人が、とうとう「いや、僕じゃない。何もリークしたことはない、デタラメだ」と否定したのである。

しかし、これらの噂やゴシップは、冷静に考えれば言いがかりもいいところである。

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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