DCドラマ『LUCIFER/ルシファー』打ち切りを回避 ─ 第4シーズンはNetflixで配信へ

ワーナー・ブラザース&DCコミックス製作の人気ドラマ『LUCIFER/ルシファー』が、打ち切りの危機を無事に回避したことがわかった。第3シーズンで放送終了する米FOX局に代わって、第4シーズンからはNetflixにて配信される。米国の複数のメディアが報じた。
『LUCIFER/ルシファー』は、DCコミックス作品「サンドマン」などに登場する“地獄の王”ルシファー・モーニングスターを主人公とする、“天使の街”ロサンゼルスを舞台に、悪魔の能力で犯罪捜査官として活躍するドラマシリーズだ。ファンタジーにして刑事モノ、コメディであり家族劇というクロスジャンルのストーリーテリングが大きな支持を得ていたが、2018年5月にFOX局が本作を第3シーズンでキャンセルすると発表。ファンの間では「#SaveLucifer」なるハッシュタグが作られ、シリーズ存続に向けてのキャンペーンが行われていた。
こうした動きに後押しされる形で、ワーナーはストリーミングサービスやケーブルテレビを対象に存続先の検討を開始。結果として、Netflixがシリーズを引き受けることが決まったのである。
なお『LUCIFER/ルシファー』は日本ではNetflixにてシーズン1&2が配信されているが、米国ではHuluが、イギリスやドイツではAmazonが配信権を保持している。いささか複雑な状況ではあるものの、米Deadline誌によれば、Netflixは世界的に権利を統合すべく動いていくということだ。
シリーズのショーランナー(制作統括)を務めるジョー・ヘンダーソン氏は、『LUCIFER/ルシファー』がNetflixに移籍して継続を迎えられることに感謝の意を表明。なかでもシリーズ存続を訴えてきたファンに対して「本当にありがとうございます。みなさんが蘇らせてくれたんです、みなさんのおかげです」と記している。
なおFOX局は、2018年5月に『LUCIFER/ルシファー』とあわせて『ブルックリン・ナイン-ナイン』(2013-)の打ち切りも発表していた。『ブルックリン・ナイン-ナイン』もファンから存続を求める声が数多くあがったシリーズだが、のちに米NBC局への移籍が決定している。FOXが打ち切った2本の人気ドラマは、今後も無事にファンのもとへ届けられるというわけだ。
Sources: Deadline, Variety
Eyecatch Image: 『LUCIFER/ルシファー』<ファースト・シーズン> ©2017 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.