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チーズフォンデュ、拷問化 ─ 18禁ハイジ『マッド・ハイジ』熱々チーズ地獄の実際の映像

マッド・ハイジ
ⓒ SWISSPLOITATION FILMS/MADHEIDI.COM

チーズ好きにはたまらないチーズフォンデュが、拷問として活用された。映画『マッド・ハイジ』本編映像が届けられた。

チーズフォンデュとは、チーズを白ワインなどで煮込んで溶かし、お好みの具材を浸して楽しむ料理。スイスを中心とした地域では家庭料理としてお馴染みで、パンや温野菜、ソーセージなどをつけて食べると美味しい。日本でも人気のメニューで、ちょっとした贅沢気分が味わえるチーズフォンデュはパーティーなどでも愛されるメニューだ。

そのチーズフォンデュが拷問に。アルプスの少女ハイジを18禁で描くバカグロ映画『マッド・ハイジ』は、チーズ製造会社の悪いワンマン社長が自社製品以外のチーズを禁止する法律を制定したことで、ハイジの恋人ペーターが違法チーズを闇で売り捌くという世界観である。

映像では、敵に捕まった一人の男が、闇チーズディーラーの正体をめぐって拷問にかけられようとしている。チーズフォンデュということで、男の口の中には一口大にカットされたパンが詰め込まれた。タイル調の部屋の壁には様々な拷問器具が並べられているが、そこへ運ばれてきたのはアツアツのチーズ。「朝からチーズフォンデュのご注文ですかい?」と裸にエプロンをした拷問係のゲスな笑い声が響き渡る。

悪者の司令官クノールは「朝に嗅ぐチーズの香りは格別だ」と心からこの状況を楽しんでいるようだ。拷問係は、男の頭頂から胸元にいたるまでたっぷりとチーズをかけていく。多少タオルでチーズをふき取ると、「そこまで苦しくないだろう?」と意地悪に問いかける。

男は「チーズはもういい……何を隠そう私は乳糖不耐症です」と白状する。チーズの国スイスでは乳糖不耐症は死に値する。クノールは激高し、「この薄汚い外国人が!」とののしりチーズの入手ルートを問いただす。男はチーズに屈し「ある男です、ヤ、ギ、ギ、ギ、ギ、ヤギ飼いのペーター」と暴露してしまう。

言われたとおりに白状したので開放してほしいと息も絶え絶えに懇願する男対し「そうだな、せっかくだ、デザートにチョコをちょこっといかがかな?」と最低のスイスギャグを交え、トブラローネチョコを男に突き刺し絶命させてしまう。

幾度となく映像化されてきたヨハンナ・シュピリの児童書『アルプスの少女ハイジ』。高畑勲と宮崎駿による1974年のTVアニメは、日本やヨーロッパを含む世界各地であらゆる世代を超えて愛され続けている。このスイスが誇る名作を、同国出身の監督とプロデューサーがB級エログロバイオレンスバージョンにアレンジした、〝スイス映画史上初のエクスプロイテーション映画”が誕生!配給会社は、R15になるよう修正を入れようと試みたが、過激なシーンが画面一杯に本編で随所に繰り広げられているために、修正を断念したという。世界19か国538人の映画ファンによるクラウドファンディングで、約2億9千万円もの資金集めも話題を呼んだ。アニメ版のおなじみのシーンの数々を再現するなど、日本へのリスペクトも随所に感じられる仕上がりとなっている。 

チーズ製造会社のワンマン社長にしてスイス大統領でもある強欲なマイリは、自社製品以外のすべてのチーズを禁止する法律を制定。スイス全土を掌握し、恐怖の独裁者として君臨した。それから20年後。アルプスに暮らす年頃のハイジだったが、恋人のペーターが禁制のヤギのチーズを闇で売りさばき、見せしめにハイジの眼前で処刑されてしまう。さらに唯一の身寄りであるおじいさんまでもマイリの手下に山小屋ごと包囲されて爆死。愛するペーターと家族を失ったハイジは、邪悪な独裁者を血祭りにあげ、母国を開放することができるのか。

映画『マッド・ハイジ』は2023年7月14日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー。

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THE RIVER編集部THE RIVER

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