マドンナ伝記映画、本人自ら監督と脚本で製作へ

歌手のマドンナが、自身の伝記映画で自ら監督と共同脚本を務めることが明らかになった。米Deadlineなどが伝えた。
マドンナは、言わずとしれたポップ・スター。「ライク・ア・ヴァージン」「マテリアル・ガール」など数々の代表曲で知られ、「クイーン・オブ・ポップ」と称される。
マドンナ自身は出演しない。若きマドンナ役のキャスティングは自ら主導するという。映画ではマドンナがトップチャートを席巻してく成長劇が描かれるとのことだ。
「私をアーティストとして、ミュージシャンとして、ダンサーとして、この世界で彼女が人間として歩もうと連れて行ってくれた人生の、素晴らしい旅を伝えたい」とマドンナはコメント。「音楽が私を前に進ませてくれた。アートが私を生かし続けてくれた」とし、映画では音楽が中心的に描かれると明かしている。
キャリア形成前のマドンナといえば、19歳の頃にわずか35ドルを手に、何の行くあてもないままニューヨークに旅立ち、タクシー運転手に「この街で一番華やかな場所へ行って」と伝えてたどり着いたタイムズスクエアにて「神よりも有名になる」と誓ったというエピソードなどが知られる。その後、数々の苦難を乗り越えて世界的スターとなるサクセスストーリーが描かれることとなりそうだ。
有名ミュージシャンの伝記映画には近年、クイーンのフレディ・マーキュリー『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)やエルトン・ジョンの『ロケットマン』(2019)、ジュディ・ガーランドの『ジュディ 虹の彼方に』(2019)など、華やかなキャリアの裏に隠された闇を描く作品が記憶に新しい。今なお現役で活躍するマドンナは、どんな物語を届けてくれるか。マドンナ役のキャストはもちろん、自分自身の物語を自ら監督するというスタイルが、作品にどう作用するかも注目だ。
共同脚本は『JUNO/ジュノ』(2007)のディアブロ・コーディ。マドンナ本人ほか、製作にはMCU版『スパイダーマン』シリーズや『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(2019)エイミー・パスカルも加わる。配給は米ユニバーサル・ピクチャーズ。
なおマドンナには、『ワンダーラスト』(2008)『ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋』(2011)で監督の経験があり、本作で長編3作目ということになる。
Source:Deadline