マッツ・ミケルセン、『DEATH STRANDING』小島秀夫氏の構想と格闘中 ─ 「非常に精巧、言葉で理解するのが難しい」

ドラマ「ハンニバル」(2013-)や映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)などで知られる“北欧の至宝”マッツ・ミケルセンが、出演する新作ゲーム『DEATH STRANDING』を手がける小島秀夫氏について語った。
『メタルギアソリッド』シリーズをはじめ数々の人気ゲームを手がけてきた小島氏は、プライベートでもマッツと深い親交をもつ。米Polygonのインタビューでマッツが語ったところによると、小島氏とは共通の友人を介して知り合ったそうだ。
「秀夫は友人と一緒に仕事をするのが好きなんですよ。彼は僕の映画をいくつか観てくれていて、それから僕のことを知ったんです。お互いに繋がりができてから、この作品(『DEATH STRANDING』)に参加してほしいと言ってもらいました。」
そうして『DEATH STRANDING』への出演が決まったマッツだが、どうやら小島氏の構想は難解なようで、最初は「何を言われているのかわからなかった」と告白している。
「彼と会ってから、周りの人に(小島氏について)聞いたんです。僕より若い人たちは、みんなが“全てのゲームのゴッドファーザーですよ!”って言いました。そして、彼は天才だってことがわかった。どんな仕事にせよ、彼の作品のようなものを僕は見たことがありません。特に今回は、自分たちがやっているようなことを、僕はかつて知らないんです。」
『DEATH STRANDING』の全貌はいまだ謎に包まれたままだ。小島氏の世界に携わることの難しさ、そのやりがいをマッツは語っている。
「今でも彼(小島氏)はどういう作品なのかを僕に説明しようとしてくれるんですが、僕はバカみたいに突っ立って、“えっ、もう一回教えて?”って言ってるんです。彼の世界は非常に精巧なんですよ。仕事をやり終えると納得するんですが、話していて理解するのが難しいんです。」
なお、マッツは現在でも『DEATH STRANDING』の作業に関わっているとのこと。「あとどれくらい(仕事が)残っているのかはわからない」とのことで、気になる発売日も小島氏が決めることだとして「知らない」と述べている。いわく、「何を言って良くて、何を言ってはいけないのか、とてもしっかりとした決まりがある」のだとか……。
ちなみにマッツは幼いころ、アーケードゲームの『パックマン』や『スペースインベーダー』で遊んでいたのだそう。当時は自分のプレイを上手いと思っていたというが、今では息子と一緒にサッカーゲーム『FIFA』シリーズなどをプレイしては苦戦しているとか。「自分が何をやってるのかわからない。恥ずかしいですよ」。
PlayStation 4専用ソフト『DEATH STRANDING』の発売時期は不明。
コジマプロダクション 公式サイト:http://www.kojimaproductions.jp/
Source: Polygon