マハーシャラ・アリ、黒人初の世界ヘビー級チャンピオン演じる ─ トム・ハンクスが製作総指揮に

『ムーンライト』(2016)『グリーンブック』(2018)などで知られるマハーシャラ・アリが、実在した伝説の黒人ボクサー、ジャック・ジョンソンを題材とした米HBO製作のリミテッドシリーズ「Unruly(原題)」で主演を務めることがわかった。トム・ハンクスが製作総指揮を務める。米Deadlineなどが報じている。
“ガルベストンの巨人”の愛称で親しまれたジャック・ジョンソンは、黒人初の世界ヘビー級チャンピオン(1908〜1915)となった。1910年に行われた元世界ヘビー級王者のジェームス・J・ジェフリーズとの一戦は、世紀の決戦として知られている。
本シリーズは、怖いもの知らずのジョンソン(アリ)の人生に“遠慮なし”に迫っていく。ジョンソンが偉大なるアスリートとなるまでの軌跡や、自身の肌の色や抵抗のために払った犠牲が描かれることになるとのこと。なお、アリは1967年初演の舞台「The Great White Hope」(2000)にジョンソン役で出演しており、スクリーン上でジョンソンを演じることが「夢」であると言い続けていたそうだ。
原作は、2004年に公開されたジョンソンが題材のドキュメンタリー作品と、同作の基となったジェフリー・C・ワードによるノンフィクション書籍。これらを基にトニー賞ノミネート歴のある劇作家ドミニク・モリッソが執筆する。主演のアリは、ハンクスとモリッソ、そして妻のアマタス・サミ=カリムと共に製作総指揮を兼任。ほか製作には『ドリーム』(2016)のミミ・ヴァルデスや「ハウス・オブ・カード 野望の階段」(2013-2018)のボー・ウィリモン、『ザ・サークル』(2017)のスティーブン・シャレシアンが就任している。
現在、アリはHBOとファーストルック契約(優先契約)を結んでおり、HBOドキュメンタリーシリーズ「We Have a Dream:The Kids of the Oakland MLK Oratorical Fest(原題)」で製作を務めた。今後には、マーベル・シネマティック・ユニバース版『ブレイド』や、『僕はうまく話せない』(2015)のベンジャミン・クリアリー監督の最新作『Swan Song(原題)』への出演を控えている。
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Source: Deadline