暴行容疑のジョナサン・メジャース、起訴取り下げ要請が却下 ─ 公判日が2023年11月29日に決定

知人女性への暴行容疑がかけられているジョナサン・メジャース被告が要請していた起訴取り下げが裁判所によって棄却された。これにより、公判日が2023年11月29日に設定された。米Varietyが報じている。
2023年3月、メジャースは当時のガールフレンドだったグレイス・ジャバリに対する絞首、暴行、ハラスメントの容疑でニューヨーク市警に逮捕された。一緒に参加していたパーティからの帰り道、車内で携帯電話を奪われそうになったことに激昂したメジャースが暴行を加えたとされている。後に、被害女性がメジャースの携帯を覗き見し、画面に「あなたと今すぐキスできたらいいのに」という旨の内容が写されていたことも判明した。
同年5月からは裁判開始前の審問が行われており、被告側は一貫して無罪を主張。一方、原告側は115ページにわたる最新の陳述書の中で、“メジャースの無罪を証明できる監視カメラ映像がある”と主張していた被告に対し、「実際には明らかに動揺し、泣き、タクシーで帰宅するために見知らぬ人に助けを求めている姿が映し出されている」と反論。また、“暴行を受けたのはメジャースで、ニューヨーク市警はジャバリの逮捕する方針だ”という被告側の主張に対しても「虚偽の陳述だ」としている。
現地時間2023年10月25日に行われた最後の審問を終え、マイケル・ガフィー判事は被告に起訴取り下げ要請の棄却を言い渡した。この日、州外にいたメジャースはリモートで出席したという。マンハッタン地方検事局の広報担当者は「裁判で訴えを主張できることを楽しみにしております」とのコメントを発表している。
なお審問の中で、被告側弁護士のセス・ザッカーマンは、ガフィー判事に対し、「センシティブな情報の開示はメジャース氏が公正な裁判を受ける権利を制限することになる」と主張。注目度の高さゆえに、争点となる証拠を封印する要請を行った。判事は裁定を下さず、申し立てに対する異議は2023年11月6日まで受理すると伝えたという。
逮捕後の余波は甚大で、メジャースは複数の新作映画からの降板が発表され、プロモーションチームとは契約解除に。一方、現在はマーベルのドラマシリーズ「ロキ」シーズン2が配信されており、メジャースは重要な役どころで出演している。主演を務める新作映画『Magazine Dreams(原題)』も控えているところで、2023年12月の米公開が予定されている。
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Source: Variety