『X-MEN』マイケル・ファスベンダー、スパイスリラー小説『SAS』映画化へ ─ 主演・プロデュースを兼任、早くもシリーズ化の計画

『X-MEN』シリーズや『それでも夜は明ける』(2013)『スティーブ・ジョブズ』(2015)などのマイケル・ファスベンダーが、ジェラール・ド・ヴィリエによるスパイスリラー小説『SAS』シリーズの映画版で主演・プロデュースを務めることがわかった。米Varietyなど複数のメディアが報じている。
『SAS』シリーズは1965年から刊行が開始され、著者であるジェラールが2013年にこの世を去るまで、計200冊が発表された長寿作品。主人公のマルコ・リンゲは、オーストリアの王子にしてCIAの雇われエージェントという設定だ。若い頃、捕えられたスパイとしてナチスの囚人キャンプを生き延びたマルコは、そこで武術を磨いた。国ではなく、自分自身の倫理に従って動くスパイである彼は、優れた知性と欲望をもって生きていく。
原作の映画化権を取得した米ライオンズゲートは、早くもシリーズ化を計画中。第1作となる『Malko(原題)』は、1965年発表『SAS/チェックポイント・チャーリー』(邦訳版は創元推理文庫より刊行された)を原案として、『アメリカン・ハッスル』(2014)『オンリー・ザ・ブレイブ』(2017)のエリック・ウォーレン・シンガーが脚本・製作総指揮を担当する。現時点で監督の名前は報じられていない。
ファスベンダーは本作で主人公マルコを演じるほか、自身の製作会社DMC Filmを通じてプロデュースを担当。同じくプロデューサーには、原作の権利を保有するラース・シルヴェスト、『ハート・ロッカー』(2008)『ゼロ・ダーク・サーティ』(2012)のグレッグ・シャピロ、製作会社Rocket Scienceのトルステン・シューマッハが就任した。なお、ライオンズゲートのジェームズ・マイヤーズ&ブレディ・フジカワがプロジェクトの統括を担当するという。
映画版『SAS』シリーズ第1作『Malko(原題)』の撮影・公開時期は、2019年6月20日現在アナウンスされていない。マイケル・ファスベンダーにとって新たな代表作シリーズの誕生となるか。