『トップガン』故トニー・スコット監督、『マン・オブ・スティール』監督候補だった

DC映画『マン・オブ・スティール』(2013)で監督を務めたザック・スナイダーはDCエクステンデットユニバースをローンチする立役者となったが、『トップガン』(1986)『エネミー・オブ・アメリカ』(1998)などの大ヒット作でメガホンを取った故トニー・スコットも、同作の監督候補に挙がっていたのだという。
これをポッドキャスト番組「Happy Sad Confused」で明かしたのは、『マン・オブ・スティール』で脚本を務めたデヴィッド・S・ゴイヤー。共同で製作・原案を務めたクリストファー・ノーランと一緒に監督候補を絞った過程について振り返っている。
「非常に慎重なプロセスでした。クリスと僕は5人くらいの監督と会って、ザック(・スナイダー)ともう一人の監督に絞られたんですが、ザックは正しい選択だったと思っています。ザックが、あの映画を手持ち撮影したがっていたことに凄くワクワクしたし、最高のアイデアだと思いました。」
ゴイヤーよると、“もう一人の監督”がトニー・スコットだったのだという。製作当時を次のように回顧している。
「あり得たかもしれないエルスワールド(Elseworlds)版で興味深いのは、すでにクリスがトニー・スコットと会っていたことです。だからパラレルユニバースでは、トニー・スコット版『マン・オブ・スティール』が存在するんです。彼は、お兄さん(リドリー・スコット)と同じぐらい卓越した監督だったのに、あまり評価されていなかったと思います。彼のバージョンも観たかった映画です。」
トニー・スコットは、1983年公開の『ハンガー』で長編監督デビュー。長編第2作『トップガン』で世界的大ヒットを放ち、人気監督の座を不動のものにした。このほか、『ビバリーヒルズ・コップ2』(1987)や『デイズ・オブ・サンダー』(1990)『トゥルー・ロマンス』(1993)『クリムゾン・タイド』(1995)など、2012年に亡くなるまでに数多くの快作を生み出した。
Source:Happy Sad Confused