「マンダロリアン」今後のマンドーはヘルメットを脱ぐのか ─ 演じるペドロ・パスカルがヒント

『スター・ウォーズ』シリーズ初の実写ドラマ「マンダロリアン」(2019-)では、孤高の賞金稼ぎマンドーの寡黙な冒険が描かれる。これまでの2シーズン、「This is the Way(我らの道)」の合い言葉を胸に、マンダロリアンとしての教義を貫きながら旅を続けたマンドーにも、徐々にではあるがその行動に変化が見られた。
その変化の1つが、人前では絶対に取ることが無かったヘルメットを外すという行為。「人前では顔を晒してはいけない」というマンダロリアンでの固い掟を信じていたマンドーは、これを破り何度かその素顔を見せている。果たして、きたるシーズン3では、この機会は増えていくのだろうか?演じるペドロ・パスカルが明言を避けながらもヒントを与えている。
この記事には、「マンダロリアン」チャプター16(シーズン2第8話)のネタバレが含まれています。必ず、同エピソードをご覧になった上でお読みください。

米Indiwireのインタビューにて、話題が及んだのはチャプター16(シーズン2第8話)のラストシーン。マンドーやキャラ・デューン達は、モフ・ギデオンからベビーヨーダ(又の名をグローグー)を奪取すべく軽クルーザーに乗り込む。無事ピンチを脱したマンドーは、ベビーヨーダと再会。ベビーヨーダを抱え上げ、教義に反して静かにヘルメットを脱ぐのだ。
このシーンを振り返ったパスカルは、「マンドーとザ・チャイルドをつないだ境界のようなものを経験する視聴者の皆さんの気持ちがどういうものなのかは分かっていました」と語る。長い時間をマンドーと共にしてきたベビーヨーダが、ヘルメットを取った彼の顎を優しくさするこの場面は、両者の間に結ばれた絆を象徴するものだ。パスカルも「この2シーズンを通して、彼らに芽生える絆を追ってきたんです」と話している。
これまではベスカーの鎧越しにベビーヨーダと接していたマンドーが、遂に肌でその存在を実感したというわけだ。このことを踏まえて、パスカルはマンドーに見られる信念の変化について言及する。「彼は“This is the Way”とよく言いますが、“これが唯一の方法だ”という意味ではないんです」。まるで、ベビーヨーダとの旅を経てこのことに気づいたマンドーを言い表しているようにも捉えられる意味深な言葉だ。この発言について、パスカルは続ける。「この可能性を考えるのが興味深いと思うんです。彼が最終的にどうなるのか分かりません。人がいっぱいいる部屋でヘルメットを脱いだくらいですから」。
パスカルが言うように、マンドーがヘルメットを脱いだ際、キャラ・デューンやマンダロリアンのボ=カターン・クライズらも同じ空間にいた。これを承知の上で、マンドーは顔を見せたわけだ。これまで戦闘中や食事中など、いついかなる時も頑なにヘルメットを外さなかったマンドーにとって、まさに大きな変化なのである。マンドーが今後ヘルメットを頻繁に脱ぐようになるのかについて明言を避けたパスカルだが、シーズン2で彼が見せた行動の変化は、シーズン3にも確実につながっていくことになるはずだ。
ちなみに、シーズン3の物語に関する情報は現時点で皆無だが、パスカルは全て把握している模様。パスカルは「何が起こるのか、そして計画されているものは教えてもらいました」と明かしている。「詳しくは言えませんが、世界を拡大するものになりますよ」。
Source: Indiwire