リーアム・ニーソン100作目『探偵マーロウ』公開決定 ─ ハードボイルド傑作、チャンドラー小説の伝説キャラクター実写化

ハードボイルド小説界の傑作シリーズ、巨匠レイモンド・チャンドラーが生み出した名探偵フィリップ・マーロウを、あのリーアム・ニーソンが演じた映画『Marlowe』が、邦題『探偵マーロウ』として2023年6月16日に日本公開となることがわかった。ニーソンにとって出演100作目となる記念の作品だ。
40年以上のキャリアを誇り映画界の第一線で活躍しつづけるリーアム・ニーソンが記念すべき100本目の出演作で挑んだのは、レイモンド・チャンドラーが1930年代に生み出した“私立探偵フィリップ・マーロウ”。タフで孤独、女性にモテるが、友情を重んじ、どんな時も権力に媚びないその生きざまは、世界中の男性を長きにわたり魅了し続けている。
ハンフリー・ボガート、ロバート・ミッチャムといった名立たる俳優たちが扮したこのキャラクターについて「フィリップ・マーロウは、かつて監督や脚本家たちの頭の中にあった”私立探偵像”を永遠に変えてしまった。そんなキャラクターをずっと演じてみたいと思っていた」と、念願かなっての出演だったと語る。
アクションスターとしての主演作が続く印象のリーアムも御年70歳。出演100作記念となる『探偵マーロウ』では、人生の酸いも甘いも経験したからこそ滲み出る佇まいで、名優リーアム・ニーソンの新境地を魅せる。
原作はブッカー賞受賞作家ジョン・バンヴィルが、ミステリ小説を手がける際の“ベンジャミン・ブラック”名義で著した「黒い瞳のブロンド」(小鷹信光訳/早川書房刊)。村上春樹の新訳が話題を呼んだチャンドラーの傑作「ロング・グッドバイ」の続編として本家の公認を受けている。
メガホンをとったのは『クライング・ゲーム』(1992)でアカデミー賞脚本賞を受賞したニール・ジョーダン。共にアイルランド出身であるリーアムとのタッグは4度目、たしかな信頼関係のもと“リーアム・ニーソンのフィリップ・マーロウ”を見事に演出した。
共演には『女は2度決断する』(2017)でカンヌ国際映画祭最優秀女優賞に輝いたダイアン・クルーガー、アカデミー賞・エミー賞・トニー賞すべてを受賞=通称“演技の三冠”を達成しているジェシカ・ラングなど、実力派女優陣が華を添える。

舞台は1939年、ロサンゼルス。私立探偵フィリップ・マーロウのもとに現れたのは、見るからに裕福そうなブロンドの美女。「突然姿を消したかつての愛人を探してほしい」という依頼を引き受けたマーロウだったが、捜査を進めるにつれ映画産業が急成長する“ハリウッドの闇”に飲み込まれ……予測不能な展開の連続、探偵マーロウが辿り着く真相や如何に。
『探偵マーロウ』は2023年6月16日、TOHO シネマズ シャンテほか全国ロードショー。
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