『オデッセイ』チャニング・テイタムが主演として検討されていた ─「想像できない」と原作者

世界中の映画賞を総なめにしたSF映画『オデッセイ』では、マット・デイモンではなく別の俳優が主演として検討されていたようだ。
アンディ・ウィアーによる小説『火星の人』を原作に、『エイリアン』(1979)『ブレードランナー』(1982)などのリドリー・スコット監督が手がけた本作は、猛烈な砂嵐に襲われて火星に独り取り残された宇宙飛行士、マーク・ワトニーのサバイバルを描いた作品。火星という極限下で必死に生き抜こうとする宇宙飛行士役を熱演したデイモンは、アカデミー賞では受賞こそ逃したものの、主演男優賞にノミネートされていた。
米Cinema Blendのインタビューにてウィアーは、マーク・ワトニー役の第一候補として、『G.I.ジョー』『マジック・マイク』『21ジャンプストリート』シリーズなどのチャニング・テイタムをスタジオが「かなりプッシュしていた」と明かしている。もっとも、ウィアーはテイタムがスタジオから検討されていることが理解できなかったようだ。
「ゴージャスな男ではありますが、スマートな男には見えない。[中略]チャニング・テイタムが知的な男であることは間違いありませんが、彼が普段演じているのはそういうキャラクターではありません。ゴージャスな男か、ワルな男、もしくはその両方の要素を兼ね備えた役柄をたいてい演じています。」
誰もが諦める絶望的な状況の中でも、賢さと明るさを武器に乗り越えていく宇宙飛行士。そんなをマーク・ワトニーにふんするテイタムを想像することが出来なかったということだろう。なおデイモンが主演に起用された際、ウィアーは「やった!」と大喜びしたようで、「完璧に演じていた」と絶賛している。
Source: Cinema Blend