マーベル・スタジオ、ジェームズ・ガン監督復帰に向け米ディズニーと交渉中か

マーベル映画『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』シリーズのジェームズ・ガン監督が、過去の不適切ツイートを理由に米ディズニーより解雇された問題が尾を引いている。
クリス・プラットら同シリーズ出演者陣が異例の共同声明文を発表したほか、ドラックス役として主要キャストのデイヴ・バウティスタはガン監督不在のままシリーズ続投への強い嫌悪感を示すなど、監督の再雇用を望む声は業界関係者の間でも大きい。

ここで、最も望ましい形が実現される兆しが見えてきた。米Deadlineの掴んだ情報によれば、マーベル・スタジオはディズニーに対し、『Vol.3』ジェームズ・ガン監督復帰に向けて交渉に挑んでいる最中だというのだ。
報道によれば、この議論はキャスト陣の声明文発表が発端となったという。マーベル側は、ガン監督の復帰はシリーズにとっての最善案であると説得し、両社は折衷案を探っているようだ。説得は長期化すると見られているが、この話し合い中には口論などもなければ、どちらかが一方的・高圧的になるようなことも無いというから、建設的な議論が行われているものと考えられる。
ガン監督の復帰説については、各所で様々な情報や憶測が飛び交っており、予断を許さない状況が続く。先立っては、ガン監督を他のマーベル作品で復帰させるプランが進行中との報道や、マーベル・シネマティック・ユニバースの“ライバル”的存在である、DC映画を製作するワーナー・ブラザースをはじめとした複数のスタジオがガン監督の獲得に関心を示しているという話題もある。
ガン監督のシリーズ復帰についても、米Varietyからは現地時間8月1日付で「ディズニーには復帰の意向なし」と伝えられていた。今回の報道は、この既報とは真逆の内容となる。しかし、この度の報告を行ったDeadlineのマイク・フレミング・Jr.氏は、7月20日の解雇報道の第一報を、どのメディアよりいち早く伝えていた記者であり、相応の情報源に当たる者であることはお伝えしておく。
いずれにせよ、ガン監督をめぐる環境は刻一刻と揺れ動いているようだ。多くの関係者が、監督復帰および『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のために最善を尽くしているものと見られる。
Source:Deadline