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マーベル・スタジオ、2020年夏の映画公開予定を撤回 ― ディズニー『ジャングルクルーズ』が公開延期で同時期に移動

マーベル・シネマティック・ユニバースの製作を統括している米マーベル・スタジオは、かねてより公表されていた2020年夏の映画公開予定を撤回した。米Deadlineほか複数のメディアが報じている。

これまで、ディズニー/マーベル・スタジオは2020年7月31日にタイトル未定の新作映画を公開する予定だった。ただし、このたび当該の公開予定は撤回されており、代わりにディズニーランドの人気アトラクションを実写映画化する『ジャングルクルーズ(邦題未定、原題:Jungle Cruise)』が、その前週にあたる2020年7月24日に米国公開されることが決定している。

ドウェイン・ジョンソン&エミリー・ブラントを主演に迎えた『ジャングルクルーズ』は、すでに2018年9月14日(米国時間)に本撮影を終了しており、当初は2019年10月11日に米国公開される計画だった。すなわち、本作は実に約9ヶ月もの公開延期となったわけである。これに際して、ドウェインは新たな公開日を告知するロゴ映像をTwitterに投稿した。

また米ComicBook.comによれば、マーベル・スタジオは、今回撤回した予定以外にも、2020年5月1日、2020年11月6日に新作映画を米国公開する予定。2020年の公開予定だった『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3(邦題未定、原題:Guardians of the Galaxy Vol.3)』がジェームズ・ガン監督の解雇により無期限保留となったことが、一連の計画にいかなる影響を与えているのかはわからない。

近年のマーベル・スタジオは、2017年に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』『スパイダーマン:ホームカミング』『マイティ・ソー バトルロイヤル』、2018年に『ブラックパンサー』『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アントマン&ワスプ』と、年に3本のペースで新作映画を米国公開してきた(『ドクター・ストレンジ』は2016年の米国公開)。2019年も『キャプテン・マーベル』、『アベンジャーズ/エンドゲーム(邦題未定、原題:Avengers: Endgame)』、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』が公開されるため、このペースは守られることになる。2018年10月21日現在、2020年は年に2本となるようだが、今後変更が加わる可能性もあるだろう。

ちなみに以前ケヴィン・ファイギ社長が語ったところによると、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』以降の作品ラインナップは2019年夏に開催されるポップカルチャーの祭典「San Diego Comic Con」にて発表されるとのこと。作品の詳しい予定はまだお預けというわけだ。

Sources: Deadline, ComicBook.com

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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