マーベル・スタジオの秘密主義ぶりがすごすぎる ─ 深夜に「トレンチコートの男が家に来る」と『エターナルズ』出演者驚き

徹底した秘密主義で知られるマーベル・スタジオ。どうやら社内に「ネタバレ警察」なる部隊が存在するらしいという噂も話題を呼んでいるが、他にも驚くべきエピソードがあった。
最新作『エターナルズ』に出演するローレン・リドロフ(マッカリ役)によれば、キャスト陣は驚くべき形で脚本を受けといっているという。「トレンチコートを来た男性が来るんです。コレほんとに、話盛ってないですよ。トレンチコート姿の男性が、夜の11時に家に来るんです」と、リドロフは米Elleに明かす。「新しい脚本のページを封筒に入れて持ってくるんです。そこで、古い脚本のページと交換する。これを済ませると、男は夜の中に消えていくんです」とリドロフ。まるでスパイ映画かノワール映画のワンシーンのようだ。
マーベル・スタジオは脚本も国家機密なみに厳重に取り扱っており、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)時のトム・ホランド(スパイダーマン役)に至っては、脚本を与えられなかったほど。撮影前に「自分のセリフを知らされて、それで終わり」「自分が誰を相手に演技しているのかも知らない」という状態だったとは、ジョー・ルッソ監督の談である。これに比べれば『エターナルズ』のリドロフは、まだ取り組みやすかった方なのだろう。
リドロフは同じく世界的シリーズ「ウォーキング・デッド」の出演者でもあるが、トレンチコートの男の訪問を受けた時には、マーベル・スタジオの徹底ぶりに驚いたはずだ。
ちなみにこのインタビューでは、エイジャック役のサルマ・ハエックも脚本の取り扱いに苦労したと語っている。脚本のページにメモを書き込んでも、それが没収されて新たなページに取り替えられてしまうのだそうだ。これには「腹が立った」「気分が悪くなった」とハエック。撮影に向けては、難しい準備を要したようだ。
※訂正:記事初出時、ローレン・リドロフの過去作に誤記がありました。訂正してお詫びいたします。
Source:Elle