「『キャプテン・マーベル』の予告編よこせ!」 ─ 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』ハイテンション抗議の兄ちゃん達が帰ってきた

アイツらが帰ってきた!
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』公開前、予告編映像がなかなか解禁されないとして、マーベルに対して(パロディの)抗議動画を公開していた、パリ在住のカーク・デヴィーク氏とジュリアン・キールマークラッジ氏の二人を覚えているだろうか。
このカーク氏とジュリアン氏は、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』予告編動画の早期公開を訴え、2017年10月7日よりメッセージ・ビデオの連続投稿を開始。マーベル・スタジオ製作社長らに対し、「DAY8」の公開までに『アベンジャーズ』予告編動画を解禁すること、および同作のプレミア・イベントへの招待を要求していた。(記事まとめ)一連の動画はTwitterでファンを中心に反響を呼び、「DAY3」動画内では当メディアTHE RIVERへの言及も行ってくれていた。
このユニークな熱意が実り、2人は米ロサンゼルスで開催された『インフィニティ・ウォー』ワールドプレミアに招待。現地での映像や、スタン・リーとの2ショット写真を撮る様子などを公開していた。
こうして、カーク氏とジュリアン氏の夢と憧れは叶い、2人は役目を終えた…と思いきや、今度は『キャプテン・マーベル』の予告編映像公開のため、お馴染みのハイテンションと共に帰ってきた。しかも、どうやらメンバーも増えている?
これまで同様、「これは遊びじゃないぞ!」の絶叫で熱く訴えるカーク氏とジュリアン氏。今回もチープな強盗風マスクは健在、緑地のような場所で撮影されているが、これは映画撮影の名門パインウッド・スタジオ(アトランタ)だ。
この映像の公開直前には、わざわざTHE RIVER編集部に「明日『キャプテン・マーベル』のキャンペーン動画を公開するよ!」とメッセージを送ってくれたカーク氏(@KirkDeveyck)。御本人の許可を得て、以下に動画の日本語訳を掲載しよう。
WE WANT THE CAPTAIN MARVEL TRAILER RIGHT NOW !! SHARE THIS !!! NOW !! #CAPTAINMARVEL #HAILHYDRA #KEVINFEIGE #MARVELVSTHEFANS #YOUVEBEENWARNED#BRIELARSON #MARVELFANSUNITED #AVENGERS4KEIRA pic.twitter.com/HhLmYZKOKf
— Kirk Deveyck (@KirkDeveyck) 2018年8月28日
「これはマーベルへのメッセージだ!」「マーベル!」「マーベル!」
「『キャプテン・マーベル』の予告編よこせ!」「今すぐ!」
「まだかよ!」「まだかよ!」
「あとどんだけ待てばいいってんだよ!」「どんだけ!」
「俺らはな、この予告編をな、ずーっと待ってんだぞ!」「YEAA!」
「俺らがマーベル・ファンじゃないとか言うんじゃねぇぞ?」
「コミック・ブックだってこんなに持ってる!」
「『キャプテン・マーベル』は初めて女性が主人公になるスーパーヒーロー映画なんだぞ!(マーベルの)」
「いや、ワスプがいるけど」「いや、ちが…、いや」
「若い女の人が!女性のスーパーヒーロー映画を観る!」
「もう男ばっかりの映画には飽き飽きだ!」
「今度の『キャプテン・マーベル』は、俺たちのためにもやって来る!」「俺たちに!」
「予告編を公開しろ!」「公開しろ!」「今すぐ公開しろ!」
「『キャプテン・マーベル』は、女のためだけじゃない!男たちのためでもある!」
「女にはさ!イケメンが出てくる映画がいっぱいあっただろ!」
「ロキ!ピーター・パーカー!ソー!」
「ついに俺たちにも、綺麗で強い女性主人公が現れたんだ!」
「ピーター・パーカーの腹筋!」「もういいわ!」
「ビジョンの腹筋!」「もういいわ!」
「ソーの腹筋!」「もういいわ!」
「腹筋はもういい!」
「主演の子の話しようぜ!ブリー・ラーソン!」「ブリー・ラーソン!」
「めっちゃいいやん!」「ブリー・ラーソン!」
「俺たち『21 ジャンプストリート』(2012)の頃からファンなんだよ!」「ブリー・ラーソン!」
「俺たちが好きなのは?」「ブリー・ラーソン!」
「俺たちが欲しいのは?」「ブリー・ラーソン!」
「『キャプテン・マーベル』のプレミアで彼女のお供をしたい!」「そうだぜ!」
「プレミアの間、俺たちが彼女の雑用をしたい!」
(ジュリアン氏、フランス語で何かを訴える)
「フランス語は話さんでいい!」「フランス語はもうええわ」
「予告編ください!」「今すぐください!」
「ブリー・ラーソンの起用が発表されたのは2016年だったな!」
「今は何年だ?」「2018年!」
「何だと?今は何年だ?!」「2018年!」
「そうだよな!映画の公開は(2019年)3月だろ?今は何月だ?!」「8月!」
「貴様!今は何月だ?!」「8月です!」
「何で!未だに!予告編が出ないんだ!」
「予告編を公開しろ!」「9月にだ!」
「ファンのみんな、真面目に考えて欲しい!」
「#MARVELFANSUNITED !」「#MARVELFANSUNITED !」
「これを拡散してくれ!」
「ブリー・ラーソンにも観て欲しい!マーベルにも観て欲しい!」
「9月の第1週目に予告編を公開してくれ!」
「それか少なくとも…1週目!」
「猶予は1週間だぜ!」
「待ってるぜ、マーベル」
ノリと勢いだけで押し切るカーク氏とジュリアン氏だが、彼らの声は決して無視できない。本動画中にも発言されたハッシュタグ「#MARVELFANSUNITED」は『インフィニティ・ウォー』当時、世界中のマーベル・ファンの間で広く拡散。彼らによる一連のバズはいよいよ無視できないものとなり、米ディズニー・デジタル・マーケティング・ディレクターのダスティン・サンドヴァル氏、さらには『インフィニティ・ウォー』監督のルッソ兄弟までもがSNS上での反応を見せていたのである。
なお、熱い主張を叫び終えたカーク氏は、最後に「大事な話があります。どうか聞いて下さい」と真剣なトーンに切り替わる。「ケイラは脳腫瘍を患っています。あと6ヶ月しか生きられません。唯一の望みは、『アベンジャーズ4』がどうなるのかを知ることです」と述べたカーク氏は、 #avengers4keira のハッシュタグキャンペーンも紹介した。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の第22作、映画『キャプテン・マーベル』は、2019年3月8日に米国公開予定。2018年7月6日(米国時間)に本撮影を終了した。カーク氏お目当ての予告編映像についてだが、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は、2018年6月下旬、本作の映像公開には「数ヶ月かかると思います」と述べている。
『キャプテン・マーベル』でタイトルロールを演じるのは、『ルーム』(2015)でアカデミー主演女優賞を受賞したブリー・ラーソン。そのほかジュード・ロウや『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)のベン・メンデルソーンといった魅力的な顔ぶれが初登場するほか、MCUのキーパーソンであるニック・フューリー役のサミュエル・L・ジャクソン、フィル・コールソン役のクラーク・グレッグらが再登板。1990年代を舞台とする本作で、サミュエルは全編デジタル処理によって25歳若返るという。