会員登録

Search

『マトリックス:レザレクションズ』はシリーズに「新たな視点」もたらす ─ 今回ならではの解釈、出演者が示唆

マトリックス リローデッド
© Warner Bros. 写真:ゼータ イメージ

キアヌ・リーブス主演『マトリックス』シリーズの最新作、『マトリックス:レザレクションズ(原題:The Matrix: Resurrections)』がシリーズにもたらす“新たな視点”とは……? 新キャストのひとり、ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世が米Varietyにて語った。

本作のキーパーソンとされるヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世は、『アクアマン』(2018)のブラックマンタ役やドラマ版「ウォッチメン」(2019)、『シカゴ7裁判』(2020)などの話題作に相次いで登場。同名カルトホラー映画の現代版『キャンディマン』(2021年10月15日公開)にも出演している、いま最も忙しい俳優の一人だ。

『マトリックス:レザレクションズ』と『キャンディマン』に参加した経験から、両作の違いを尋ねられたヤーヤは、「(2作品は)それほど変わらない」とコメント。『マトリックス:レザレクションズ』の試みを言葉少なに示唆した。

「(『マトリックス』『キャンディマン』は)どちらも人々に愛される傑作で、完成度への期待も高く、観客が心から楽しみにしている作品です。[中略](新作は)そんな作品のシーンやキャラクターに独自の解釈を加えるものでもあります。『マトリックス』も、そういう意味では『キャンディマン』と同じように作っているので、見てもらうのが楽しみです。フレッシュなストーリーを語り、物語を変化させ、新たな視点を加える機会ですから。」

『キャンディマン』は凶悪な殺人鬼をめぐる都市伝説の物語を、『ゲット・アウト』(2017)『アス』(2019)のジョーダン・ピールが脚本を手がけることで再創造。監督のニア・ダコスタの手腕にも「素晴らしいカメラワークで観客に恐怖を植え付けた」「キャンディマンの恐怖とともに、人種的不公正についてのメッセージも示した」との絶賛が寄せられた。

かたや『マトリックス:レザレクションズ』では、シリーズの過去3作品で脚本・監督を務めたラナ・ウォシャウスキーが復帰。新たに『クラウド アトラス』(2012)原作者のデイヴィッド・ミッチェル、作家アレクサンダル・ヘモンが脚本に加わっているあたり、シリーズへの変革も十分に予感される。ネオ役のキアヌ・リーブス、トリニティ役のキャリー=アン・モスらは続投するが、ヤーヤ以外の新キャストも大勢加わっているのだ。

先日、米CinemaConにて上映された映像では、過去作でモーフィアスを演じたローレンス・フィッシュバーンに代わり、ヤーヤが“ヤング・モーフィアス”を演じていたとも伝えられている。しかし今回、ヤーヤ本人は「新しい役柄ですか、それとも既存のキャラクターですか?」との質問に「ちょっと声が途切れて、よく聞こえなくなったんだけど」とリモート取材ならではのかわし方を見せた。

映画『マトリックス:レザレクションズ(原題:The Matrix: Resurrections)』は2021年12月22日に米国公開、同日HBO Maxにて米国配信予定。

あわせて読みたい

Source: Variety

Writer

アバター画像
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly