幻のマシュー・ヴォーン版『X-MEN』新3部作、若きウルヴァリン役にトム・ハーディ起用の構想あった ─ 「『フューチャー&パスト』を完結作にしたかった」

映画『X-MEN』シリーズのタイムランは少々複雑だ。はじめにヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリンが活躍する「旧シリーズ」として、『X-MEN』(2000)『X-MEN 2』(2003)『X-MEN ファイナルディシジョン』(2006)の3部作が存在。現在展開されているのは、別のタイムラインを進む新シリーズで、『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(2011)、『X-MEN:フューチャー&パスト』(2014)、『X-MEN:アポカリプス』(2016)が公開済み。2019年6月21日に公開となるのは、このシリーズの完結作『X-MEN:ダーク・フェニックス』だ。
ところが、新シリーズの第1作『ファースト・ジェネレーション』監督のマシュー・ヴォーンは、現在とは全く異なる3部作の構想を練っていたという。マシュー監督は、新シリーズ2作目となった『フューチャー&パスト』を3部作のクライマックスに据え、その前に若きウルヴァリンが登場する作品を用意したかったのだという。米ComingSoon.netに明かした。
幻のマシュー・ヴォーン版『X-MEN』3部作
「僕の構想では、『ファースト・ジェネレーション』の次に、70年代を舞台にして、新しく若きウルヴァリンを出してキャラクターたちを継続させるつもりだったんです。僕のバージョンの『X-MEN』ですね。ちゃんとキャラクターの一人一人を知ることができて、それで『フューチャー&パスト』で完結ということにしたかった。3作目として、全員登場させるんです。だって、(イアン・)マッケランとマイケル(・ファスベンダー)、(パトリック・)スチュワートとジェームズ(・マカヴォイ)、その他全員が登場するなんて最高でしょう?」
結果的にブライアン・シンガーが監督を務めた『フューチャー&パスト』では、ヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリンが精神を過去に転送し、お馴染みの姿のままで1973年を舞台に活躍した。一方マシュー監督のアイデアでは、「トム・ハーディあたりを若いウルヴァリン役に起用して、最後に全員登場させる」予定だったという。20世紀フォックス側もこのアイデアを気に入り、「メチャクチャ良い!すぐやろう!」と一時はノリノリだったというのだ。「僕も”その次はどうします?もうこれで終わりですよね”って言ったんですけど、そしたら『アポカリプス』ですよ。」
当時について「僕の話を聞いてくれなかった」と振り返る口ぶりから察するに、マシュー監督は自身が離脱した後の『X-MEN』シリーズにあまり良い心象を抱いていないようだ。「グルっと方向転換すれば良かったものを。ハリウッドってのはペース配分が分かってない。お偉いさんたちはバックミラー見ながら時速160キロで車を走らせてるような感じで、それで事故ったら”何故なんだ”とか言うんですよ。」
そんな思いはよそに、同シリーズは『X-MEN:ダーク・フェニックス』で堂々の完結を迎える。内なる別人格「ダーク・フェニックス」に支配されたジーン・グレイの暴走により、世界は未曾有の危機に陥る。最後のX-MENの戦いは、必ず劇場で熱く見届けたい。
映画『X-MEN: ダーク・フェニックス』は2019年6月21日(金)全国ロードショー。
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『X-MEN: ダーク・フェニックス』公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/darkphoenix/
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Source:ComingSoon.net