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マーベル・スタジオ、MCUスピンオフドラマの製作を企画中 ― ロキ、スカーレット・ウィッチが有力候補

トム・ヒドルストン エリザベス・オルセン
[左]Photo by THE RIVER [右]Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/14802773015/ Remixed by THE RIVER

マーベル・スタジオは、『アイアンマン』(2008)に始まったマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のスピンオフドラマの製作を計画しているという。

情報を伝えた米Varietyによれば、MCUのスピンオフドラマは2019年にディズニーが開始する新ストリーミング・サービスの配信コンテンツとして、現在企画の初期段階にあるとのこと。MCUで活躍してきた人気ヒーローやヴィランを主人公とする、全6~8話程度のリミテッド・シリーズ(1シーズン限りのテレビシリーズ)が複数検討されており、『マイティ・ソー』シリーズのロキ『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)で初登場したスカーレット・ウィッチの単独シリーズが有力視されているという。製作が実現した場合、ロキ役のトム・ヒドルストン、スカーレット・ウィッチ役のエリザベス・オルセンが再登板するとみられる。

トム・ヒドルストン エリザベス・オルセン
[左]トム・ヒドルストン Photo by THE RIVER [右]エリザベス・オルセン Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/14802773015/ Remixed by THE RIVER

すでにMCUには「エージェント・オブ・シールド」(2013-)やNetflixで展開される「Marvel デアデビル」(2015-)など、多数のテレビシリーズが製作・発表されている。ただし、それらは映画作品を手がけるマーベル・スタジオではなく、独立部門であるマーベル・テレビジョンが製作を担当。それゆえスケジュールの都合などで、映画とドラマのクロスオーバーは難しい状況だともいわれてきた。
ただし今回の情報によれば、これらのMCUスピンオフドラマはマーベル・テレビジョンではなくマーベル・スタジオが製作を担当。映画作品と同じく、同社のケヴィン・ファイギ社長が製作の指揮にあたるとみられている。

ディズニーは来たるストリーミング・サービスの開始に向けて、強力なコンテンツを着々と準備中だ。たとえば、『アイアンマン』や実写版『ジャングル・ブック』(2016)のジョン・ファヴローが脚本・製作総指揮を務める『スター・ウォーズ』初のドラマシリーズ、『モンスターズ・インク』『ハイスクール・ミュージカル』のテレビシリーズ版、アニメ映画『わんわん物語』(1955)の実写映画版などがある。
またディズニーはNetflixやAmazonといったライバルに対抗すべく、各コンテンツに多額の予算を投じている。ドラマ版『スター・ウォーズ』の製作費は1億ドル以上と伝えられているほか、MCUのスピンオフドラマにも「ライバル作品をしのぐ予算が投じられる」とのことだ。

ちなみに今回の報道によると、スピンオフドラマにはロキやスカーレット・ウィッチ以外にも「これまで単独作品が製作されてこなかった人気キャラクター」の単独シリーズが登場する見込み
MCUの映画作品は『アベンジャーズ/エンドゲーム(邦題未定、原題:Avengers: Endgame)』をもって物語に大きな区切りがつけられ、新たな方向へ向かっていくというが、マーベルは既存のファンを惹きつける仕掛けを潤沢に用意しつつ新たな展開を迎えることになりそうだ。さて、あなたがもっと活躍を見てみたいヒーローやヴィランは誰…?

Source: Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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