マーベル・シネマティック・ユニバース、2020年代後半まで「計画済み」 ─ マーベル・スタジオ社長「5〜6年ほど先まで」

米マーベル・スタジオが手掛ける一大ユニバース、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)は、2020年代後半までの計画が済んでいるようだ。マーベル・スタジオ社長ケヴィン・ファイギが、MCUの今後について明かしている。
2019年公開の『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』にてフェイズ3の幕を下ろしたMCUは、ドラマ「ワンダヴィジョン」を皮切りにフェイズ4をスタートさせる。同作以降も、ドラマでは「ファルコン&ウィンター・ソルジャー(原題)」「ロキ(原題)」、映画では『ブラック・ウィドウ』『シャン・チー&ザ・レジェンド・オブ・ザ・テン・リングス(原題)』をはじめとするフェイズ4作品の豊富なラインナップが発表済みだ。
これまで、フェイズ4のトリを飾るのは2022年公開の映画『マイティ・ソー/ラブ&サンダー(原題)』と予告されていた。しかし、2021年に入って状況が覆り、フェイズ4終了時期についてファイギ社長は明言を避けていた。
もっとも、ファイギ社長がフェイズ4の終了時期に口をつぐんだのには、何か意図的な理由があるからに違いない。というのも、このたび米Colliderが行ったインタビューで、MCUに関する計画が2020年代後半まで済んでいることをファイギ社長は明言しているのだ。マーベル・スタジオはどれほど先までMCUの計画を立てているのかについて訊かれたファイギ社長は、「具体性の程度の差こそあれ」としながら、「公表済みの内容に対して、5〜6年ほど先までは常に立てています」と答えている。
“具体性の程度の差”によって、正確に何年まで計画されているのかは異なってくるが、少なくとも現時点から数えれば2026〜2027年まで計画済みということになる。または、“公表済みの内容に対して”というファイギ社長の言葉に着目すれば、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3(原題)』が2023年に公開予定であるから、同時点より起算して2028〜2029年までと考えることもできる。
MCUは今後も拡大の一途を辿っていく模様。正式な発表でないこそあれ、旧20世紀フォックスにて製作されていた『X-MEN』シリーズをはじめとするマーベル作品群の合流や、2019年に一旦の区切りを付けた『アベンジャーズ』シリーズの続編などの構想が伝えられている。マーベル・スタジオはこうした未発表の作品を含めて、“5〜6年先”までの展開を見据えているということだろう。今後のMCUもてんこ盛りだ。
Source: Collider