なぜMCU版『スパイダーマン』前2作にグリーンゴブリン&ドクター・オクトパスは登場しなかったのか?ケヴィン・ファイギが明かす戦略

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)にトム・ホランド演じるスパイダーマン/ピーター・パーカーが登場して以来、彼は、過去シリーズでトビー・マグワイア&アンドリュー・ガーフィールドが対戦しなかったヴィラン、ヴァルチャーやミステリオと死闘を繰り広げてきた。しかし、シリーズ最新作となる『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では、過去に登場したグリーンゴブリンやドクター・オクトパスが復活する。なぜシリーズ前2作では、ゴブリンやドック・オクの登場を避けていたのだろうか?
米ソニー・ピクチャーズのオフィシャル・インタビューで、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が一つの理由として、「これまでに、『スパイダーマン』映画で探求しなかった事をしたかった」と説明している。
「一つとして、彼(ピーター)を高校初期 ──ずっと若くし、その若さで特殊なパワーを持つとはどういうことなのか、そして、高校生活の楽しさも描きたかったんです。そして、もう一つの理由は他のヒーローが存在する、より広いマーベル・ユニバース内を舞台にすることでした。ですから最初の1~2作の映画では常に、“今までにしたことがないことを、どのようにすればよいだろうか?”と考えていました。」
ファイギは、すでに過去シリーズに登場したヴィランを避けることで、独自性を確立したかったようだ。その点についてファイギは、こう続けている。
「新たなゴブリンやオスコープ(ノーマン・オズボーンの企業)、またはドクター・オクトパス、すでに登場した誰かの物語を描くことは思いつきませんでした。よって、ヴァルチャーとミステリオが本当に重要なキャラクターだったのです。誰かに意見を求められるずっと何年も前から、ドック・オク役にはアルフレッド・モリーナ以上の役者はいないと思っていました。あの役の後を継ぐことは非常に困難で、その方法を見つけることも楽ではないでしょう。もし、ドクター・オクトパスをカムバックさせるなら、アルフレッド・モリーナでなければならなかったのです。」
ファイギの発言から察するところ、過去ヴィランの復活は満を持してのタイミングだったようだ。『ノー・ウェイ・ホーム』では、モリーナとグリーンゴブリン/ノーマン・オズボーン役のウィレム・デフォーの他に、エレクトロ役のジェイミー・フォックスも続投。過去シリーズからサンドマンとリザードも戻って来る。
一体、最新作でスパイダーマンは過去のヴィランたちと、どんな闘いを繰り広げるのか? その答えが描かれる『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は、2022年1月7日に日本公開。
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Source: Sony Pictures